

長引く登園渋り
登園前になると「行きたくない」「なんか体が熱い」と主張するようになった次男。私は「じゃあ、そうやって先生に言いに行こう」「今日はデザートにお誕生日ケーキが出るって」などと声をかけ、なんとか車に乗せていました。
しかし、園の門の前で泣いてしまうことも多く、「園で何か嫌なことがあるのかも……」と心配に。けれど、お迎えの際には、お友だちと元気に走り回って楽しそうな様子だったので、ほかに原因があるのかと思い、本人に理由を聞いてみました。すると、「ママと離れるのが寂しい」と言うのです。
その後も様子を見ていましたが、入園から半年ほど経っても登園は安定せず。園の看護師さんから「精神的に不安定かもしれない」との助言を受け、小児科を受診しました。医師いわく、「登園直後だけ泣いたり、吐いたりする程度なら問題ない」とのことで、特に診断名はつかず、しばらく様子を見ることになりました。
裸で過ごし始めた次男
季節の変わり目で、園では風邪でお休みする子が増えてきたころのことです。次男は「風邪をひけば休める」と学習したようで、なんと家の中で裸で過ごし始めました。
「風邪ひいて幼稚園お休みする!」と強く主張し、私が何度服を着るように言っても聞かず……。ちょうど寒くなってきた時期だったこともあり、数日後に本当に熱が上がってしまい、園からお迎え要請の連絡が来てしまいました。
その際、次男が最近、風邪をひきたくて、わざと裸で過ごしていたことを先生へ正直に打ち明けることに。
先生の反応に複雑な気持ち
私は真剣な表情で、長らく次男の登園渋りが続いていることも含めて、先生に話しました。すると、先生は思いがけず大笑いしながら、「有言実行ですね!」とひと言。
先生はあえてポジティブに受け取ってくれたのかもしれませんが、私は毎朝、仕事へ行く前に登園渋りと向き合うのがしんどくなっていたこともあり、そのリアクションにはなんとも複雑な気持ちになりました。
とはいえ、先生が笑ってくれたことで少し気がラクになったのも事実です。もし、ここまで登園渋りが続いていなければ、私も「裸で過ごして風邪をひくなんて、有言実行だね!」と笑い飛ばせたのかもしれません。ただこのときは、苦笑いするしかありませんでした。
次男は一度風邪をひいてからは裸で過ごすことはなくなりましたが、またいつ無茶な行動をするかわかりません。寒い季節は特に注意しつつ、私自身もあまり気負いしすぎず、次男と向き合っていきたいと思います。
著者:鬼頭いちか/30代女性・主婦。2017年と2020年生まれの男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています