「嫌だ…無理だ…嫌だ!」私が父の最期を決める?迫る命の選択 #預金資産ゼロの父が倒れた話 169
「預金資産ゼロの父が倒れた話」第169話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。
山あり谷ありの数カ月を経て、ある介護施設が受け入れ可と言ってくれました。しかし、要介護度の調査結果が出てから入所ということで、いつまたお父さんの発作が起きないかと、エェコさんは不安で胸が押しつぶされそうでした。年明け後、医師からもう回復は望めないと言われました。要介護度は4となり、その後に入所日とお父さんの住居の引き払い日が決定。ところが、娘がPCR検査で陽性となり、当時は新型コロナが5類になる前の話で外出禁止期間があったことで、エェコさんも自宅待機を余儀なくされます。団地の退居は「ケースワーカーは退去の手続き不可」とのこと。しかし、お父さんの緊急連絡先にエェコさんの叔母さんが登録済みのため、解約手続きを依頼できることに。数日後、施設から「最期をどうするか」決めるための書類が到着。迷うエェコさんですが、以前お父さんが「自然に死なせて」と言っていたのを思い出し、「自然な最期を迎えたい」を選択しました。さらに、お父さんの退居後、生活保護でまかなった敷金などの返還義務があることが判明。さらに、お父さんが
「陰性なら父と会えますか?」と問うたエェコさん。しかし「施設内で新型コロナが出ているため難しい」と言われて頭が真っ白に。続けて「自然な最期を施設で迎える」形で良いかと確認され、がくぜんとしてしまいました。「それはもう父が亡くなってしまうということ?」と声が震えるのを止められませんでした。
食事も取れない父








「私の選択で命が決まっちゃうなんて」「決めたくない」「嫌だ、嫌だ、嫌だ」……。電話口で私は震え続けました。
しかし最後に脳裏に浮かんだのは、父が穏やかな表情で口にした「自然に死なせてくれ」のひと言。私は施設にその選択を伝えたのです。
--------------
最期の迎え方を、本人と話せない状態で選ぶ……。娘だからこそ余計につらく難しい選択ですよね。ただ、今こうしてエェコさんが決断できるのは、かつてお父さんがぼんやりとでも意思表示をしていたから。子どもや孫のためにも、『終活』は必要な思いやりなのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!