「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食を食べる量が少なくて心配しているママからの質問です。
Q. 離乳食を食べる量がとても少ないです
こんにちは! 離乳食についての相談です。生後8カ月の男の子を育てています。生後5カ月から離乳食を始めて、生後7カ月から2回食にし、現在は刻み食、5分がゆまで食べられるようになりました。
しかし、一度に食べる量がとても少なく、5口くらいで食べるのを嫌がってしまいます。食べ物を口から出すことはなく、口を開けてもらえなかったり、体を仰け反って、もう食べないと表現しています。時々は、出した量を完食してくれることもあります。
ごはんの時間は、朝7時と夜18時で、家族と一緒に食べています。母乳がメインで、育児用ミルクを一日3回足せるときは足しています。授乳回数は6回くらいです。
体重は、成長曲線をぎりぎりたどっています。6カ月健診のときに、体重の増えがわるいと言われ、鉄分が足りてないと言われました。1歳になったら保育園に預けるので、このままの状態では困るので、どうしたらいいでしょうか?
一藁暁子管理栄養士からの回答
生後8カ月のお子さんの食事量が少なくてお悩みなのですね。すでにいろいろと試されているかもしれませんが、まずは、離乳食の時間におなかが空いていることが大事ですので、日中はなるべく体を動かす遊びを心がけ、離乳食前の授乳時間は3~4時間ほどあけるようにしてみてください。生後7・8カ月のタイムスケジュールは以下のページの内容も参考にしてくださいね。
https://baby-calendar.jp/food-articles/13
また、6カ月健診で体重増加のペースと鉄不足を指摘されたのですね。あまり食事を食べてくれないと心配になりますよね。まず、5口は食べてもらえるのでしたら、まずは主菜・副菜を先に食べさせるように心がけてください。なるべく母乳では補え切れない成長に必要な栄養素を摂ってもらえるように、おかゆなどの主食よりは、たんぱく質や脂質、ビタミンを含むおかずを食べてもらうほうが体重増加や発育には効果的です。
また、鉄分を多く含む赤身の肉や魚、レバー、ほうれん草などを多めに与えるようにし、9カ月以降はフォローアップミルクを離乳食に取り入れるなど、できることからお試しください。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/13/0 〉
「もう離乳食いらない」となってしまったら?
離乳食は「食事の練習期間」でもあります。ママがいくらがんばっても、ひと口しか食べなかった場合、それはもう仕方ありません。その食事は、あきらめて次に切り替えたほうがいいと私は思います。とはいえ、赤ちゃんがひと口しか食べてくれなかったら心配だと思いますので、以下を参考にしてください。
30分後に再チャレンジ
今は食べる気分ではないのかもしれません。30分ほど時間をおいて再チャレンジしてみましょう。赤ちゃんに、ほかの欲求(たとえばおむつ替え)があり、それが満たされたら食べ始めるということもあります。
5~6カ月ごろ(離乳食初期)・7~8カ月ごろ(離乳食中期)なら母乳や育児用ミルクに切り替え
赤ちゃんの月齢が5~6カ月ごろ(離乳食初期)・7~8カ月ごろ(離乳食中期)に当たるのであれば、今回の離乳食はあきらめて、母乳や育児用ミルクに切り替える方法も。この時期の赤ちゃんの栄養の大半は母乳や育児用ミルクだといわれています。「母乳や育児用ミルクを飲んで満足したあとに、離乳食を食べてくれた」ということもありますよ。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)・1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)なら離乳食に興味を持つよう心がける
30分後に与えてもダメな場合。もし母乳や育児用ミルクを欲しがるようでしたら、与えてください。ただし、この時期から徐々に栄養のメインが離乳食になっていきます。離乳食に興味を持つよう、声かけやメニューづくりに工夫が必要になる時期でもあります。1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)近くになると、ごはんの代わりになるおやつを次の食事までに与えるよう心がけましょう。
ママができる2つのこと
赤ちゃんが何も食べてくれなかったら、以下の2つのことを意識してみましょう。
無理強いはしない
無理強いすると離乳食のイメージが悪くなる可能性があります。「この時間になるとママがこわい顔してなにかを口に入れてくる!」赤ちゃん目線でいうとこんな感じでしょうか。このこわいママ、まさしく過去の私です。
いっぱい遊んでしっかり寝ておなかを空かせる
食事・睡眠・運動。この3つがリズムよくおこなわれていると、生活リズムが整い、自然におなかが空いてきます。赤ちゃんにとって運動とは、走り回ることだけではなく、ママとのふれあいや遊びのこと。赤ちゃんと全身でふれあい、スキンシップを多く持ちましょうね。
※参考: ニュース(食・レシピ)「 赤ちゃんが食べてくれない!ひと口食べただけでもいいですか?」〈https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/4609〉【著者:離乳食インストラクター中田馨】
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