「母親失格」と言われた理由は…
娘は2歳のころ、自分のおへそを触るのが好きでした。特に寝るときはわざと服をずらしておへそをムニムニするのが入眠スタイル。風邪をひかないように腹巻きパジャマを購入したり、夜に何度も布団をかけ直したりと対策をしても、朝は必ずと言っていいほどおへそが出ていました。困ってはいたものの、そのうち直るだろうと楽観的に考えていた私。
そんなある日、母と姉がうちに遊びにきました。娘はたっぷり遊んでご機嫌で、お昼寝に突入。和室のベビー布団に娘を寝かせ、私たちは隣のリビングでお茶をしていました。
1時間ほど経ったとき、トイレに行った母が隣の和室から「ああ〜!」と急に大きな叫び声をあげます。娘に何かあったの? と驚いて姉と和室へ向かうと、母が大泣きの娘を抱っこしていました。娘は突然母の大きな声に起こされて不機嫌さMAX。「ちょっとちょっと、孫ちゃんったらおなかをぽてーんと全部出して寝てたわよ! もっとちゃんと見ておかないと風邪ひくでしょ、ほらこんなに泣いて!」と厳しい口調で言う母。「大丈夫よ、おへそを触りながら寝るのはいつものことだから。泣いてるのはお母さんが大声出すからでしょ? 」と私が言うと「なに言ってるの? ちゃんと止めさせなさい! そんなんじゃ母親失格よ」と言います。
実の母親に母親失格とまで言われた私は、悲しくなって涙があふれてきました。すると姉が「まぁまぁお母さん。妹ちゃんだって気をつけていただろうし、今まで風邪ひいてないんだからいいじゃない」とフォローしてくれ、母は「まったくもう……」と言い、「じゃあ、帰るわ」と不機嫌なままわが家を後に。
私は母に言われたことがショックでしばらく立ち直れませんでしたが、数日後、母から荷物が届きました。開けるとそこには手作りの金太郎の腹かけが3つ! 母はわが家を出たあと、すぐに手芸ショップに向かい材料を買いそろえたとのこと。荷物を開けた直後は何これ? と思わず目がテンになりましたが、その完成度の高さに思わず笑いが出て、娘が着た写真を母と姉にメールで送ったのでした。
その後、母が送ってくれた金太郎の腹かけは娘に効果抜群! 毎日服の上から着ていると、服がめくれないためかおへそを触る頻度が減ったのです。頑固で厳しい面のある母に言われたことはショックでしたが、母親の偉大さを再認識した出来事となりました。
著者:安藤由美香/30代・ライター。おおらかな10歳の息子と完璧主義の6歳の娘の母。アクティブな夫と黒柴わんこと共に、にぎやかな日々を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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