こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんが生まれて新しい生活がスタートすると、家族の生活はガラリと変わります。育児はどうしてもママの負担が大きくなるのが現状ですね。出産前と同じように自分のしたいことができないママはストレスを抱えることもあります。そんなママのことをパパも知ってほしいと思い、今日は育児中のママのことをお話しします。
1. 出産前と環境が変わったことを知ってほしい
育児が始まると出産前とは環境が変わります。たとえば、出産前は夫婦で夜遅くまでテレビを見るリラックスタイムがあったかもしれませんが、産後はできなくなります。シャツのアイロンがけもすぐにはできないこともあります。赤ちゃんが泣いて食事の準備が遅くなることもあります。夜中に泣くと朝起きるのがつらいこともあります。そんなママの生活環境をパパには知っておいてほしいです。
2. 家事を少しでもしてほしい
「ごみを出す」「お風呂を洗う」「食器を洗う」「洗濯物をたたむ」、ほんの少しの家事でいいのでパパのできる家事を協力してほしいです。生活環境が変わったことで「1日24時間では足りない!」というのがママの心境です。心穏やかに赤ちゃんと過ごすためにも、パパの家事協力はとっても大切なことですね。今まで家事をママに任せていたパパは、自分のことくらいはできるようになってほしいです。
3. ママがひとりになる時間をつくってほしい
出産前はできていたことも、赤ちゃんがいるとできなくなることがあります。例えば、美容院に行くことや友人とお茶をする時間。ほんの数時間でできることも、やっぱり赤ちゃんがいるとできません。 また、ひとりでホッとする時間もママにはありません。「赤ちゃんのことを見てるから、1時間くらいお茶でもしてきたら?」なんて言ってもらえるだけで、ママは感動します。
私がそうだったのですが、赤ちゃんを自分以外の誰かに預けて自分のことをするのに抵抗を持つママもいます。私の場合、「ママ業をサボっているのではないか?」と思われたくなかったんですね。そんなママには「他の人に預けても安心なんだよ」「リラックスすることはサボることではないんだよ」ということを伝えてあげてください。育児の頑張りすぎは、ママだけでなく赤ちゃんにとっても良くないですからね。
4. 孤独になることがあることを知ってほしい
昼間、赤ちゃんと2人きりで生活していると、ママは孤独になることがあります。赤ちゃんはかわいいですが、話しかけても会話のキャッチボールができるわけではありません。社会から取り残されたと感じるママもいます。だからこそ、パパが帰ってきてからたくさん会話をしてほしいと思います。
5. 夫婦の時間もつくってほしい
赤ちゃんが生まれると、パパもママのことを女性としてではなく「お母さん」としてみてしまうことがあるのではないでしょうか? 赤ちゃんとの3人の家族の時間も大切ですが、夫婦2人の時間も大切。たまにはおじいちゃんおばあちゃんに赤ちゃんを預けて、夫婦の時間をつくりましょう。
育児は幸せもたくさんありますが、それと同じくらいの苦労もあります。赤ちゃんのことを話題にできること、自分の気持ちを理解してもらうだけでもママは安心するんですよ。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。