出産時の入院ではどんなものが必要? 今回は出産時の入院準備品を、入院手続きに必要なもの、入院中に必要なもの、退院するときに必要なものに分けて紹介します。早めにチェックして出産に備えましょう!
入院手続きに必要なもの
●母子健康手帳、健康保険証、診察券、印鑑
入院するときに絶対に忘れてはいけない4点セットです。 ひとまとめにしておきましょう。
入院中に必要なもの
絶対に必要なもの
●パジャマ
前開きで透けない素材のものを用意しましょう。授乳や悪露で汚れることもあるので最低2枚は必要です。おなかを締め付けず、診察を受けやすいネグリジェもおすすめです。
●カーディガン
冷暖房対策用として用意しましょう。ガウンよりカーディガンのほうがかさばらず、さっと羽織れて便利です。トイレのときも邪魔になりません。
●授乳用ブラジャー
片方ずつ開閉できる授乳専用のものか、フロントホックのものを2~3枚用意しましょう。つけたまま休んでも楽なソフトタイプのものがおすすめです。
●産褥ショーツ
股下のクロッチ部分が開閉できるようになっている専用のショーツを2~3枚(大きめの生理ショーツでも代用できますが、自分でパッドを交換できない出産当日用に最低1枚は専用のものを用意しましょう)。
●すそよけ、 T字帯
ほとんどの病院で用意してくれるので、事前に確認しておきましょう。
●腹帯
産後の子宮収縮を促すためおなかに巻きます。サポータータイプのものやウエストニッパーも使いやすいでしょう。1~2枚用意しましょう。
●母乳パッド
母乳のもれをキャッチする母乳パッドは、洗えるタイプと使い捨てタイプがあります。
●ガーゼ、 清浄綿
授乳時の乳頭の消毒や会陰部の消毒などに使います。
●ティッシュペーパー
入院中の必需品ですので、箱ごと持っていきましょう。ウエットティッシュもあると何かと便利です。
●タオル
洗面などに使うフェイスタオルを2~3枚、赤ちゃんをくるむのにも便利なバスタオルを1~2枚用意しましょう。
●ガーゼハンカチ
赤ちゃんの授乳やグルーミングに活躍します。退院後も必需品ですから多めに購入してもよいでしょう。
●スリッパ
裏が滑らないタイプを選びましょう。ルームシューズタイプは脱いだり履いたりするのが面倒なので避けましょう。
●ソックス
ベッドから離れるときに、足が冷えるのでソックスが必要です。2~3足用意しましょう。
●洗面用具
入院中も身だしなみには気を使いたいですね。髪の毛が長い人は邪魔にならないようゴムや髪どめも用意しましょう。
●基礎化粧品
化粧水や乳液のほか、唇が乾きやすいのでリップクリームもあるといいでしょう。赤ちゃんのお世話で手を何度も洗うので、ハンドクリームは必需品です。
●おはし、スプーン、コップ
食事用にこの3つは最低限必要、フォークもあれば便利です。
●時計
陣痛の間隔を測ったり、授乳時間を見るために必要です。秒針つきのタイプを選びましょう。
●筆記用具
赤ちゃんの様子、入院中に教わったことなどをメモするのに必要です。
●小銭
病院内でジュースを買うなど日常的に使う小銭も必要です。
あると安心なもの
◎夜用生理用ナプキン
悪露用のパッドは病院で用意してくれますが、小1パックを用意しておくと安心です。
◎メイク・ヘアケアグッズ
入院中も身だしなみには気を使いたいですね。髪の毛が長い人は邪魔にならないようゴムや髪どめも用意しましょう。
◎洗面器
顔を洗ったりお湯で体をふくときに便利です。
◎つめ切り
赤ちゃんを傷つけないよう、入院中もこまめにつめを切りましょう。
◎ゴミ袋
大小数枚ずつ持っていきましょう。
◎各種充電器
携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの各種充電器があると安心です。
余裕があれば揃えるもの
〇果物ナイフ
果物を食べたいときのために。カッティングボードもあると便利です。
〇使い捨ての食器
お客さま用に紙皿や紙コップ、使い捨てフォークなどがあると重宝します。
〇食品ラップ
食事の残りや果物を冷蔵庫にしまうときにあると便利です。
〇アイマスク、耳栓
落ち着いて眠れるので、意外と重宝します。
〇使い捨てカイロ
特に寒い時期にはあると便利、腰が痛むときにも効果があります。
〇ストロー、ストロー付きコップ
〇携帯音楽プレーヤー
携帯音楽プレーヤーなどがあると、好きな音楽を聴きながらリラックスできます。
〇カメラ
生まれたばかりの赤ちゃんの写真は、一生の記念になります。
〇ドライシャンプー
入浴許可が出るまでの間、髪の毛をさっぱりさせたいときにあると重宝します。
〇ポーチ
悪露用パッドや消毒グッズを持ってトイレに行くときにあると便利です。
退院するときに必要なもの
●ベビーウェア
赤ちゃんにとって記念すべきはじめての外出着。季節に合ったものを用意しましょう。
●赤ちゃんの肌着
肌着と長肌着は必ず用意しましょう。おくるみと帽子もあったほうがいいでしょう。
●おむつ
紙おむつを2~3枚用意しましょう。
●退院用の服
体型はまだ戻っていませんからゆったりめのものを。入院時に着てきた服でもかまいません。
●入院費用
かかった費用を退院時に支払います。
●チャイルドシート
自家用車で帰る人は必ず必要です。
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。