こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。私が離乳食講座をしているときにお伝えすることのひとつが「出来立ての離乳食はおいしい」ということ。実際に離乳食を一緒に作って食べるのですが、出来立ての離乳食はやはりおいしいです。
ただ、特に食べる量が少ない5~6カ月ごろ(離乳食初期)、7~8カ月ごろ(離乳食中期)は、ほんの少しの量のために作るので大変です。そのため、たくさん作って冷凍ストックすることになり、なかなか出来立てを食べさせることができないと悩んでいるママもいるかと思います。出来立ての離乳食を食べさせたいけれど、どうすればいいか分からないママへ、少量で作れる手軽な離乳食の作り方を紹介します。
炊飯器で「ちょこっとおかゆ」の作り方
鍋だと多めに作ることになるおかゆですが、普通のご飯と一緒に炊飯器で炊くと、出来立てのおかゆを少量だけ作ることができます。
<材料>
米・水(各時期に合ったおかゆの分量)
<作り方>
1.大人用のお米を洗って水切り
2.耐熱の容器に分量の米と水を入れる
3.炊飯器に大人の米と水を入れ、真ん中に2の容器を入れてスイッチオン
味噌汁から「ちょこっと野菜の煮物」の作り方
大人の汁ものや煮物を使えば、手軽に野菜の煮物が作れます。今回は汁ものを紹介します。
<基本の手順>
かつお昆布だしでにんじん、大根、ほうれん草のお味噌汁を作って離乳食用に取り分けます。
5~6カ月ごろ(離乳食初期)バージョン
<材料>
昆布だし ……600ml
かつおぶし ……10g
にんじん ……1/2本
大根 ……5cm
ほうれん草 ……1束
味噌 ……大さじ1/2
<作り方>
下準備:にんじん、大根を5mm幅のいちょう切りにし、ほうれん草は湯がいて1cm幅に切る
1.昆布だしに、にんじんと大根を入れて煮る
2.1がやわらかくなったら、ほうれん草を入れて煮る
3.2からにんじん、大根、ほうれん草の葉、煮汁少々を離乳食用に取り分け、裏ごしして煮汁でなめらかにする(離乳食出来上がり)
4.2の火を止めて鍋より小さいザルにかつおぶしを入れ、鍋に沈めて3分~5分待って引き上げる(かつおぶしをプラスせず、昆布だしに味噌を入れて作ってもOK)
5.味噌で味を付ける
※5~6カ月ごろ(離乳食初期)の野菜の目安量:15~20g
7~8カ月ごろ(離乳食中期)バージョン
<材料>
5~6カ月ごろ(離乳食初期)バージョンと同様
<作り方>
下準備:にんじん、大根を5mm幅のいちょう切りにし、ほうれん草は湯がいて1cm幅に切る
1.昆布だしに、にんじんと大根を入れて煮る
2.1がやわらかくなったらほうれん草を入れて煮る
3.2からにんじん、大根、ほうれん草の葉、煮汁(80ml)を離乳食用に取り分け、みじん切りする
4.小鍋に3を入れて再加熱する(離乳食出来上がり)
5.2の大人用を味噌で味を付ける
※7~8カ月ごろ(離乳食中期)の野菜の目安量:20~30g
5~6カ月ごろ(離乳食初期)も7~8カ月ごろ(離乳食中期)も共通するポイントは、大人も普段よりもやわらかく野菜を煮ることです。今日は野菜だけのお味噌汁を紹介しましたが、時期に合わせて豆腐や鶏ささみなどのたんぱく質を入れると、1品で栄養バランスも整いますね。ぜひ大人の汁ものや煮物から離乳食を取り分けて、出来立ての離乳食作りにもチャレンジしてみてくださいね!
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。