今回は、12月に生まれた女の子4,078名に人気の「レトロネーム」をランキング形式で紹介します。今女の子に注目の「レトロネーム」は……？！
1位 柚葉（主なよみ：ゆずは）
「レトロネーム」ランキングで首位を獲得したのは「柚葉」です。2023年の年間名前ランキングでは25位、2024年は27位、そして12月の名前ランキングでは2位にランクインしました。「柚」は柚子を表し、その清涼感あふれる香りが特徴で、「葉」と組み合わせることで自然で澄み切ったイメージを受けるようです。
止め字に「葉」を用いた「葉止めネーム」は古風な雰囲気のあるレトロネームとして人気の命名方法となっています。また、「柚子湯」が12月の季語であることもあり、寒い時期になると例年「柚」を用いた名前の人気が高まります。
2位 茉白（主なよみ：ましろ） ※同率
2位の「茉白」は、2023年の年間ランキング39位から2024年は26位へと大幅に上昇し、12月のランキングでは3位に入りました。「茉」は茉莉花（ジャスミン）にも用いられる漢字。ジャスミンは白い小さな花を咲かせます。純白や清潔を象徴する「白」と組み合わせた「茉白」は、冬の雪を思わせる清らかなイメージを受けます。
新しい年への清新なスタートを象徴するような名前です。
2位 楓（主なよみ：かえで） ※同率
同じく2位にランクインした「楓」は、2023年に22位、2024年に29位、12月のランキングでも3位に位置しています。
「楓」は、その美しい紅葉で知られる楓の木を表し、日本の秋の象徴としても親しまれています。楓のようにたくましく、そして季節の変化に富んだ色彩のように多彩な才能を持ち合わせた子に成長してほしいという思いを感じるようです。
4位 葵（主なよみ：あおい）
4位にランクインした「葵」は、2023年の11位から2024年には5位へと上昇し、12月の名前ランキングでも5位にランクイン。アオイ科の植物を意味する名前で、新しい生命や成長を象徴します。その鮮やかで生命力あふれる緑は、冬の季節にあたたかな希望の光を感じるようです。
男の子にも人気の名前で、男の子の12月の名前ランキングでは22位、漢字ランキングでも37位にランクイン。男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」でもあります。
5位 琴葉（主なよみ：ことは） ※同率
５位にランクインした「琴葉」は、2023年に8位、2024年に12位、12月には6位と安定した人気があります。この名前は、日本の伝統楽器である琴の美しい音色と、自然の美を象徴する葉を組み合わせたものです。
和やかで穏やかな雰囲気を持つ名前で、子どもに「平和で豊かな心を持って成長してほしい」と願いを込めて名付けることもあります。
5位 結月（主なよみ：ゆづき） ※同率
同じく5位にランクインした「結月」は、2023年11位、2024年10位、12月は6位にランクインしました。
「結月」という名前には、人との繋がりを大切にし、周囲を明るく照らすような、やさしく穏やかな人に育ってほしいという親御さんの願いが込められていると考えられます。冷え込む夜に輝く月を連想させる、美しい名前です。
7位 紬（主なよみ：つむぎ）
2023年、2024年と2年連続で4位にランクインしている「紬」が7位にランクイン。12月の名前ランキングでは、10位でした。
「紬」は高級な絹織物を意味し、滑らかさや繊細な光沢が特徴です。古来の価値観や日本の伝統を尊重する印象を受けるような名前です。子どもが人生を丁寧に紡いでいくこと、周囲との絆を大切にし、心からの満足と幸福を見出す人生を送ることを願って名付けられることも。
8位 莉子（主なよみ：りこ）
8位にランクインした「莉子」は、2023年に9位、2024年に14位、12月には名前ランキング13位に位置し、その愛らしい響きと洗練されたイメージが人気の名前です。「子」を止め字に用いる伝統的な日本の命名方法を取り入れた名前ですが、「りこ」という二音の響きは現代的で、近年人気が高い名前です。
「莉」は、甘く穏やかな香りで知られ多くの人々に愛されている茉莉花（ジャスミン）にも用いられる漢字で、清楚で上品な印象を与えます。「子」は愛らしさや小さな美しさを表し、名前全体にやわらかさと親近感をもたらします。
9位 紬希（主なよみ：つむぎ）
9位の「紬希」は、2023年に15位、2024年に24位、12月には15位にランクインしています。高級な絹織物を表す「紬」と、希望を意味する「希」を組み合わせた名前です。
紬は、繊維が丁寧に紡がれ、一枚の布に仕上がるまでの工程が、何重もの努力と時間を要することから、粘り強さや根気の象徴ともされています。子どもが持つ無限の潜在能力と、成長する過程での美しい未来への願いが込められているような名前です。
10位 柚希（主なよみ：ゆずき） ※同率
10位の「柚希」は、2023年に44位、2024年に59位、12月の名前ランキングでは20位にランクインしました。
「柚」は柚子を指し、その清涼感あふれる香りや果実が持つさわやかなイメージが冬の寒さの中で新鮮な印象を与えます。一方、「希」は希望や願望を意味し、新しい年に向けての期待や願いを表しているようです。
10位 柚月（主なよみ：ゆづき） ※同率
同じく10位の「柚月」は、2023年に56位、2024年に69位、12月の名前ランキングでは20位にランクインしました。本ランキング3つめの「柚」を用いた名前です。
柚子のさわやかさと月の神秘的な美しさを組み合わせたこの名前は、冬至と柚子湯の習慣が重なる12月らしい名前で、季節の移り変わりを感じさせるようです。
◇「レトロネーム」では「葉止めネーム」や、「月」を用いた「ムーンネーム」といった日本人が古くから愛してきた自然や四季を反映した名前が人気を集めています。また「柚葉」、「柚希」、「柚月」といった名前は、柚子の清涼感と季節感を象徴しており、寒い季節に心温まるイメージを受けるようです。
これから女の子の名付けを考えている方は、ぜひ「レトロネーム」も参考に、素敵な名前を考えてみてくださいね。
photo：@tenubaby2023さん（べビカレメイト）
＜調査概要＞
調査対象：株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間：2024年12月1日(日)〜2024年12月25日(水)
回答件数：女の子：4,078件
