一際目立つ女の子。実は理由が……
先生曰く、近年ネットで気軽に袴が借りられるようになり、それに伴い動画などをみながら着付けの経験がない保護者が袴を着せるケースが増えているそうです。しかし、うまく着せることができないと卒業式が終了するまでに着崩れてしまうよう。はだけては困るので、ただでさえ忙しい先生総出で袴を直す、ということが何度もあったと言います。
また、着付けをしたことがない保護者は力加減がわからず、着崩れないようにぎゅっと締めすぎたせいで、気持ちが悪くなってしまったケースもあったのだとか。そういうことなら仕方がありません。みんなで子どもを説得し、かわいいスーツを用意して卒業式に臨みました。
しかし卒業式当日、生徒が入場してびっくり! ひとりだけ袴を着ている子どもがいました。その瞬間、私もママ友も目を合わせ「どういうこと!?」と戸惑うばかり……。堂々と袴を着せた挙句、保護者席にしれっと座っているその子のママにもびっくりしてしまいました。
集合写真に満面の笑みで写っていた袴の同級生を見ると、少し納得がいかない気持ちです。
卒業式の後、校庭で「あの袴、どういうこと!?」とママ友と喋っていると、先生が気まずそうにやってきて、「すみません、袴諦めてもらったのに……」と気まずそうにしていました。袴禁止をスルーして登校してきたその子に先生方もざわついたものの、当日の朝のことだったので、どうすることもできずそのまま式が始まってしまったそう。先生のせいではないですが「ルールを破ったもの勝ち」のような結果にはもやっとします。
◇ ◇ ◇
その次の年から、娘の小学校では袴禁止が撤廃されました。ただし、着崩れたりしたら保護者を呼び出し、着付けのために進行をストップすることはない、という注意書きも。せっかくの晴れの日、ルールは守って欲しかったと今でも思います。
著者:高田ちかこ/40代女性・会社員/高校生の男の子と中学生の女の子のママ。子育ての終わりにさしかかり、寂しさを感じている。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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