こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。1歳前後になると、赤ちゃんはスプーンを持ちたがります。逆にスプーンを持ちたがらず、手づかみ食べばかりする子、興味を示さない子もいます。今日は、そんなスプーンについてお話しします。
スプーンを使うのは難しい?
大人は簡単にできていることですが、今まで経験したことのない赤ちゃんにとってスプーンを使うことはとっても難しいことなんです。赤ちゃんは練習して、少しずつじょうずになります。最初はできなくて当たり前だと思って見守りましょう。
グーで握っているけれど、持ち替えさせたほうがいい?
まず赤ちゃんはスプーンを上から「グー」で握って使うと思います。最初はそれで大丈夫です。手の動かし方が未発達なので、大人のように持つことはできません。2~3歳になり、お箸を使い始めたら徐々に持ち方を変えていきましょう。
スプーンを持ちたがるけれど、どうしたらいい?
ママの持っているスプーンを持ちたがるなど、食がなかなか進まないことがあります。そんなときは赤ちゃんにもスプーンを持たせてあげましょう。「まだ、スプーンを使って食べることができないから」ではなく、「スプーンを持つことで離乳食を意欲的に食べようとしている」ということに重点を置くといいですね。
ママが赤ちゃんにしてあげたい4つのこと
1.少々手間でも、スプーンを持たせる
2.最初はママが手を添えて、食べ物をすくって口の中に入れる
3.赤ちゃんが使いやすい食器とスプーンを用意してあげる
4.赤ちゃんが離乳食を食べる器と、ママが与える器を分ける
スプーンに興味のない子はどうしたらいいの?
スプーンを持つことに興味がない子もいます。ママに食べさせてもらいたい、手づかみ食べのほうが好き、などの理由があるかもしれませんね。そんな場合は、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。少しずつスプーンを持つ時間を増やしたり、手づかみとスプーンが混同していてもOKです。
スプーンをなかなか使ってくれなくても大丈夫です。大切なのは赤ちゃんの食べる意欲を尊重してあげることです。「使えるようになるまで数カ月かかるかな?」くらいの長い目で、取り組むといいと思いますよ。
スプーンを持たせてもらった赤ちゃんは、うれしくて机や器をスプーンでたたいたり、器の中にスプーンを突っ込んでみたりして、研究を始めると思います。そんな赤ちゃんの行動を見守ってあげましょう。毎食少しずつ練習することで、赤ちゃんはスプーンで食べる能力を獲得します。すぐにできる子もいれば、ゆっくりの子もいます。焦らず進めてあげましょう。