「怒らない教育をしているの!」
一緒に遊び初めてしばらくすると、女の子が仕切りだして「Aくんが赤ちゃんね! あなたはパパ! 私がママだから!」と配役を指示。娘は言われたとおりに「ただいまママ。お仕事疲れちゃったよ~」とパパになりきっていましたが、男の子の様子がおかしいのです。おもしろくないのか、何もしゃべらなくなり、つまらなそうに砂いじりを始めました。私は男の子が気になり「どうしたの?」と聞くと、急に砂を握りしめて、その砂を私たちに投げつけたのです! 幸い顔にはかからず無事でしたが、危ないので「お砂は投げちゃいけないよ!」と注意すると、男の子は泣きながら自分のママのほうへ走っていきました。すると「Aくんはいつもお砂ポイしちゃうの!」と女の子が不満そうに言います。
そこに、Aくんのママがこちらにやってきて、「うちの子が泣いてるんですけど何があったか見てました?」と私に尋ねます。なんだか私を疑っているような不穏な空気……。「さっきAくんが砂を投げてしまって、私たちにかかったので、やめようねって話をしたんです」と答えると「え! うちの子を怒ったんですか!? はぁ、なんでそんな勝手なことするんですか!」と耳を疑うようなことを言うのです。「泣かせてしまったのはすみません。でも、砂を投げちゃいけないというのは言わないと他の子にもすると危ないですから……」と言うと「うちはね、怒らない教育をしているのよ! 勝手なことされると子どもが混乱するでしょ!」と怒って帰ろうとします。
私は驚いて黙っていると、女の子が「Aくん、いつもお砂ポイしちゃうから、私も嫌なの。悪いのはAくんだよ! Aくんママ、Aくんにダメって言って~」と言います。これにはAくんのママも困惑した様子で、「ごめんね、怒らないようにしてるの」と言い、Aくんとママはそそくさと帰っていきました。私は理不尽に怒られて頭に来ましたが、女の子の発言に少しだけ胸がすっきりしたのでした。女の子のママは「うちも本当は一緒に遊ばせたくないんだけど、マンションのオーナーさんだから、あまり反抗しないようにしてるの」と話してくれました。
Aくんママは、旦那さんがマンションのオーナーのせいか、マンションの住人や近所の人にいつもえらそうな態度を取って、歯向かう人には嫌な噂を流すたちの悪い人のようです。今回のことは腹が立ちましたが、関わらないのが一番だということを学びました。子どもの安全を考えて、その日以降は別の公園で遊ぶようにしています。
著者:長嶺りょう/30代・主婦。3歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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