お宮参りとは、赤ちゃんの誕生を祝い、その健やかな成長を祈願する行事です。ところが、関東地方出身の私と東海地方出身の夫との地域差から、お宮参りにあたって大きな問題を抱えてしまいました。今回は地域差による風習の違いをどう解決したか、お伝えします。
30日? 100日? お宮参りの地域差
お祝い事に関する本などには、お宮参りは生後30日目を迎えてから執りおこなうとされていることが多いです。 私たち夫婦も当初は30日目に、夫の出身地にある神社へ参拝する計画を進めていました。
しかし、私の出身地では生後100日目にお宮参りとお食い初めの両方をおこなっていたのです。 私たちは出産後にそのことを知り、大慌てで両家両親に相談しました。
どちらに合わせればいい?
両家の両親からは、私達夫婦で話し合って決めるように言われました。しかし、「本やネットの情報でも30日目に執りおこなうことが多いのだし、自分の出身地にある神社へ参拝するのだから30日目にしたい」という夫の主張と、「両家は遠方にあるのだから、お宮参りとお食い初めを別日にすると両親の負担が大きいので100日目にまとめて執りおこないたい」という私の主張が対立し、話し合いは難航しました。
赤ちゃんのことを一番に考えた結果……
なかなか結論の出ない話し合いが続きましたが、赤ちゃんは日々成長し、お宮参りも目前に迫ってきます。 悩んだ私たちがたどり着いた結論は、“赤ちゃんを一番に考えよう”ということでした。
季節は初夏。30日目にお宮参りをした場合、真夏の暑い中、赤ちゃんを外に連れていかなければいけません。赤ちゃんの体調を考えると、少しでも涼しい時期におこなおうという結論に至り、100日目にお宮参りを執りおこなうことにしました。
私達夫婦は形式を重んじるあまり、お宮参りの本質を見失ってしまっていました。30日目でも100日目でも、赤ちゃんの成長は喜ばしいものです。お祝いする気持ちさえあれば、日数や形式はあまり関係ないのではないかと、このことから学びました。赤ちゃんにとって負担のない、気候が穏やかな季節に執りおこなえてよかったと思っています。
著者:白井沙織
第一子を子育て中。現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談の記事執筆をおこなう。