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父「書類を送る」…って、これのこと!?ただの手紙が届いて拍子抜け #母の認知症介護日記 162

「母の認知症介護日記」第162話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

今日は忙しい1日。ワフウフさんは、糖尿病の病院と地域包括支援センターに行ったあと、母・あーちゃんとランチに行きました。一緒にいる間、ワフウフさんは父が預金を狙っていることやお財布からお金を抜いていることを根気強く言い聞かせ、あーちゃんも父に怒っていたのですが……。結局、すべてを忘れてしまったらしく、翌日あーちゃんは父と仲良くお出かけ……。そして、今度は父から娘たちがお金を狙っていると言われ続け、あーちゃんは疑心暗鬼に。姉が電話で話してくれて、最終的には娘たちを信じる気持ちになってくれたものの、ワフウフさんは自分たちが疑われていたという事実に失望していました。

あーちゃんに疑念を抱かれていたショックが癒えないワフウフさんのもとに、あーちゃんから電話がかかってきました。「住所と電話番号を教えて」とのこと。もちろんあーちゃんには知らせているので、父の差し金です。父は、実印を返してほしいという書類を送るつもりのようで、実印はあーちゃんが返却を希望していると言って聞きません。しかし、電話の奥からあーちゃんの「そんなこと言ってない!」という言葉が聞こえ、都合が悪くなった父は一方的に電話を切ってしまい、一体何を考えているのか知ることはできませんでした。

 

面倒くさい……!

#母の認知症介護日記 162

 

不愉快な電話から数日が経ち、私たち姉妹の家にそれぞれ手紙が届きました。表向きはあーちゃんからということになっていますが、内容や字を見れば、それが父からだというのは火を見るよりもあきらか。

 

#母の認知症介護日記 162

 

電話であーちゃんが否定してくれたとき、録音しておけばよかった……。

 

#母の認知症介護日記 162

 

「書類を送る」なんて言うので、一体何が届くのかと思ったら、ただの手紙とは……。拍子抜けです。

 

 

#母の認知症介護日記 162

 

ちなみに、手紙にはちゃんと期日も設定されていたのですが、それが一体何の日なのかは不明。そして、その後どうするつもりなのかも、まったく読めません……。

 

#母の認知症介護日記 162

 

きっと私たちが言うことを聞かなければ、最終的には調停を起こされるでしょう……。ただあーちゃんの介護がしたいだけなのに、どうしてこうなるのか!? あぁ……面倒くさい!!

 

#母の認知症介護日記 162

 

それから数日後。父からお金を請求されていると、あーちゃんから聞かされました。紙を渡されているとかで、それを病院の付き添いの日に持ってきてもらうと……。

 

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫

 

 

 

これって、あの勝手に送りつけて来た手紙の郵便代では??

 

#母の認知症介護日記 162

 

請求に納得がいかない姉が父に連絡すると……。「切手代は発信者が負担する」と、いけしゃあしゃあと言ってきました。表向きの発信者はあーちゃんだけれど、父が勝手にやったことなのに……??

 

#母の認知症介護日記 162

 

あまりのセコさに、絶句……。

 

 

父との不愉快な電話を終えた数日後。私たち姉妹のもとに、父から手紙が届きました。内容は、あーちゃんに通帳とマイナンバーカード、病院の診察券、実印と印鑑類を返却しなさいというもの。表向きはあーちゃんからということになっていますが、父の字で書かれていて、あーちゃんは宛名と署名を書いているだけ。電話では「書類を送る」とだけ言われていたので、一体どんな書類が届くのかと思っていたら、ただの手紙で拍子抜け……。手紙には期日も書かれていましたが、もちろん法的には何も効力はありません。

 

おそらく、私たちが言うことを聞かなければ、最終的には父に調停を起こされると思います。それでも、こちらには父があーちゃんの預金を狙っているという証拠もたくさんあり、すでに弁護士さんにも相談しているので何も怖くはないのですが……正直、めちゃくちゃ面倒くさいです。あーちゃんの介護だけやらせてくれればいいだけなのに……。

 

それからまた数日後。父から何やらお金を請求されていると、あーちゃんが電話で話してくれました。請求について書いてある紙があるというので、通院の付き添いのときに持って来てもらうと、それは私と姉・なーにゃん宛てに送った郵便代。これまで請求するの?? と思い、姉が父に確認すると「切手代は発信者が負担する」とのこと。あーちゃんは表向きの発信者になっていただけなのに、自分の思い通りにさせたくて書かせた手紙の郵便代まで請求するとは……。あまりのセコさに、言葉を失ってしまいました。

 

--------------

「書類を送る」と予告されていたものは、ただ通帳や印鑑を返却するようにと書かれただけの手紙でした。これが法的な効力を持たないことは父もわかっていると思いますが、なぜ費用をかけてまでこんなことをするのでしょうか……。これからあーちゃんの認知症がもっと進行していくと思うと、一刻も早く介護だけに集中できる環境を整えたいところです。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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