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「病院にかかったほうがいい!」父の行動は認知症専門医も眉をひそめるほどで #母の認知症介護日記 164

「母の認知症介護日記」第164話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

父から電話で「書類を送る」と言われてから数日が経ったころ、ワフウフさん姉妹のもとに手紙が届きました。「書類」と言われていたので、一体どんなものかと構えていたら、いたって普通の手紙でワフウフさん姉妹は拍子抜けしてしまいます。手紙の内容は、通帳やマイナンバーカード、実印などの印鑑類を返却しなさいというもので、差出人は母・あーちゃんになっていましたが、字や文章から父が書いたのはあきらか。ただあーちゃんの介護をしたいだけなのに、なぜこんな面倒なことになっているのかと、ワフウフさん姉妹は気が重くなっています……。

認知症の病院へ行く日。最近はあーちゃんと待ち合わせがうまくいかないことが続いていたことから、まずは姉・なーにゃんと待ち合わせをしてから、ワフウフさんと合流することにして、あーちゃんにはそう書いたメモを渡しました。しかし、当日の朝になり、あーちゃんはワフウフさんに電話をかけてきて、待ち合わせについて聞いてきました。姉との待ち合わせをすっかり忘れ、メモもないと言っています……。すぐに姉から電話をかけてもらい、最終的には電車から降りてきたあーちゃんを見つけることができましたが、もう待ち合わせは厳しいかもしれないとワフウフさんは感じていました。

 

父のような人がごろごろいるのか……

#母の認知症介護日記 164

 

認知症の病院で診察を待つ間、私たちのもとに届いた手紙をあーちゃんに見せると、父に名前を書かされたことは覚えていました。

 

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫

 

#母の認知症介護日記 164

 

しかし、内容は理解できていない様子。

 

#母の認知症介護日記 164

 

あーちゃんには、通帳やカードを返すように書いてあることを伝えました。

 

 

#母の認知症介護日記 164

 

#母の認知症介護日記 164

 

あーちゃんは、このまま私たちに通帳やカードを管理してほしいと言ってくれました。

 

#母の認知症介護日記 164

 

診察の時間になり、先生にも手紙を見せたところ……。

 

 

#母の認知症介護日記 164

 

あまりにもひどい行動に、先生も眉をひそめています。

 

#母の認知症介護日記 164

 

発言の内容から、先生が父も認知症だと思っているのかも? と感じ、これはもともとの姿だと言うと、先生は申し訳なさそうに「そうですか……」とつぶやいていました。

 

ちなみに、姉が調べた「自己愛性パーソナリティ障害」についての内容が、妻を道具のように扱い、家庭よりも職場や社会活動に一生懸命になること、何十年と結婚生活が続くと、妻に対して共感性や愛情がなくなり、自分勝手な言動をすること、お金の管理に厳しく、自分のためにお金は使うも、相手のことになると細かくチェックする……といったものでした。まさに父そのもの。取扱説明書かと思うくらいです。

 

#母の認知症介護日記 164

 

つまり、世の中には父のような人がごろごろいるということ……? 怖すぎる!

 

 

なんとかあーちゃんを確保して、予定通り認知症の病院へ。診察を待つ間、私たちのもとに父から届いた例の手紙をあーちゃんに見てもらいます。どうやら手紙のことは覚えていたようで、予想通り父に自分の名前を書かされたと言っていました。でも、内容はよく理解できていないらしく、通帳とかカードを返してと書いてあると伝えると、あーちゃんは私たちに持っていてほしいと意思表示してくれました。

 

診察が始まり、先生に父からの手紙を見せたところ「こんな文章を理解できる状態じゃありません!」と言い「お父さんが病院にかかったほうがいい!」と眉をひそめる先生。どうやら先生は、父が認知症にかかっていて、善悪の判断がつきにくくなっていると思っているのかもしれません……。残念ながら、父はもともとそういう性格だと告げると、急に語気が弱まりました。

 

ちなみに、姉がネットで見つけた「自己愛性パーソナリティ障害」について書かれた文章が、父の取扱説明書かと思うくらい納得できる内容でした。こういう名称があるということは、父のような人が世の中にごろごろいるということ……。考えただけでゾッとします。

 

--------------

まずは、認知症の病院へ無事に行けて安心しました。そして、通帳やカードは引き続き娘たちに管理してほしいという言葉があーちゃんから直接聞けたのもよかったですね。父の行動は医師も眉をひそめるほどですが、これからどんどんエスカレートすることも考えられます。あーちゃんがこれ以上父にいいように操られないよう、対策を講じたいところですね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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