イライラが募った結果
2歳に入ってイヤイヤ攻撃が本格化していた娘。朝から着替えを拒否し、ごはんを拒否し、歯磨きを拒否し……すべてを嫌がる娘に私のイライラは募る一方です。しかし、そこで怒りを爆発させたら最後、娘は大かんしゃくを起こします。私は必死に怒りを抑えて笑顔をつくり、極力穏やかに声をかけていました。
なんとか準備を終え、一緒に連れていくぬいぐるみを選び終わって、保育園に出発しようとしたときです。急に娘が「このぬいぐるみとは保育園に行かない!」と、特大のかんしゃくを起こし、ついに私の怒りのストッパーが外れました。
「もういい、ママは先に行くから家にいなさい!!!」と大きな声を出してしまったのです。
私の反応を見て娘は大号泣し、「いやだ~!!!」と私の後を追って家を出てきます。怒りを抑えられず、娘を無視して歩みを進める私。
すると、止まってくれない私にすがるように、娘は「ママ~!」と手をつないできました。しかしあろうことか、私はその手を振り払ってしまったのです。
押し寄せる後悔…
手を振り払った瞬間、私はハッとしました。振り返ると、娘は見たこともない悲しそうな顔で涙を浮かべながら、私の後をついてきます。その顔を見た瞬間、心をえぐるような後悔が押し寄せてきました。
私はすぐに娘を抱きしめ「ごめんね。手を離されて嫌だったね」と謝りました。しばらく経って娘の顔を見ると、安心した笑顔に戻ってホッとしましたが、怒りに任せて娘の心を傷つけた自分を情けなく思いました。そして、二度と娘を悲しませることはしないと心に決めたのです。
1年後の今も娘にイライラすることばかりですが、娘を傷つける言動をとらないよう日々気を付けています。いつか娘が自分からその手を離すときが来るまで、大切に握りしめていたいです。
著者:望月 柊/30代女性。2021年生まれの女の子のママ。教育・児童福祉に10数年携わる。イヤイヤ期真っ最中の娘と格闘しながら、今しか味わえない感動で毎日を彩っている。リフレッシュ方法は、推し活と読書。
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)