高校に入学すると、周囲はかわいい子たちばかり。いつのまにか私は、周りと自分を比べて「私は場違いだ」と自信を失う日々を送っていました。そんな中、私にやさしく話しかけてくれた子がいました。彼女はクラスの人気者。「なんで地味な私になんか声をかけてくれるのだろう、なんだか申し訳ないな」とは思いながらも、彼女が声をかけてくれることが私はとてもうれしかったです。
ある日、その子が突然私にあるものをくれました。それは……当時流行っていたクレヨン型の色付きリップ。「ネットで買ったらダブって買っちゃったみたい。嫌じゃなければもらってくれないかな?」と、彼女。驚きと戸惑いを感じましたが、断るのも申し訳なく受け取りました。
そして家に帰り、鏡の前でそのリップを使ってみることに。リップを塗って鏡に映った自分の顔を見ると……ほんのり唇に色がつき、どこか明るい表情になっている自分がいました。その瞬間、「もしかしたら、私も変われるかも」と思ったのです。
このことをきっかけに、メイクの仕方を学ぼうと雑誌を買い、自分磨きを始めました。最初は不器用でメイクもぎこちなかったですが、次第に周りから「雰囲気変わったね」と言われるようになり、それがうれしくて服装や髪型にも気をつかうようになりました。
自信がついてくると、不思議とクラスメイトと話す機会が増え、友だちの輪も広がり、いつのまにか日々が楽しくなっていきました。あの自信を失う毎日だったのがウソのようです。
今でも、リップをくれた彼女とは仲良くしています。あの日の彼女の言葉と行動がなければ、私はずっと自信を持てないままだったかもしれません。イメージチェンジは、見た目だけでなく心を変える力があるんだと、あの経験を通して学びました。
著者:吉田明里/20代女性・やんちゃでかわいい姉妹を育てている。現在は産休中。
作画:あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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