人気の数字ネームは?
かつての男の子の数字ネームは、「一郎」「二郎」「光一」「健二」などが多く、長男には「一」、次男には「二」といった漢数字を使うことがよくありました。漢数字を含む名前には、古風でかっちりとした印象があります。
しかし、最近の数字ネームは大きく変化し、名前における使い方が大きく変化しています。
「千」を使った名前が人気!
数字ネームランキングのTOP10中6つは、「千」を含む名前でした。数が多いという意味を持つ「千」は、縁起の良い漢字です。「千」はすべて先頭字として用いられていて、主に「ち」のよみで名付けられていました。
「千紘(主なよみ:ちひろ)」や「千晴(主なよみ:ちはる)」は女の子にも 名付けられているジェンダーレスネームです。
今どきの「一」ネーム
「一」は、ものごとの始まりや唯一無二の存在を意味し、昔から男の子の名前に多く使われてきた漢字です。2024年の男の子の漢字ランキングでも19位に入るほど人気があります。
以前は「光一」「雄一」のように止め字として使われることが多かった「一」ですが、最近では「千」と同じく名前の頭に使われるケースが増えています。例えば、今回の調査で1位にランクインした「一颯(いぶき・いっさ)」や「一晴(いっせい)」「一葵(いつき)」などがその例です。
響きが柔らかく、スタイリッシュな印象を与える名前が増えているのが特徴的でした。
大きな数を意味する漢字
「千」よりもさらに大きな数を意味する漢字、「京(けい)」や「穣(じょう)」も名付けに多く使われています。
「京」は「みやこ(都)」を意味し、名前に取り入れることで洗練された品のある印象を与えます。「穣」は「穀物が豊かに実る」という縁起の良い意味を持ちます。「じょう」という響きは海外の人でも発音しやすく、海外でも通用するグローバルネームとしての魅力もあります。
また、どちらの漢字も近年人気の一文字ネームです。特に「きょう」や「じょう」は長音(伸ばす音)が入っているため、響きがよく呼びやすいのが特徴です。
漢数字を用いた名前は時代とともに進化し、古風な雰囲気を残しつつも、現代らしいおしゃれな名前として定着していました。これから男の子の名前を考える人は、ぜひ参考になさってくださいね。
photo:@31_icecreamさん(ベビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年12月1日(日)〜2024年12月25日(水)・2025年1月1日(水)〜1月25日(土)・2月1日(土)〜2025年2月25日(火)
回答件数:23,013件(男の子:11,676件/女の子:11,337件)