子どもと車でお出かけする際には必須のチャイルドシート。赤ちゃん時代から10歳頃まで、長くお世話になる安全のための大切なアイテムです。またお子さんが車に乗るたびにチャイルドシートを嫌がるので、買い替えを悩む方もいるかもしれません。ここではチャイルドシートを選ぶ際の大切なポイントをわかりやすく解説します。
チャイルドシートっていつから必要?選び方の基本のキ
自動車に乗車するときにシートベルトを着用する義務があるように、6歳未満の幼児にはチャイルドシートを装着する義務があります。大きくなっても体格によっては大人用のシートベルトでは有効に作用しないというデータがあるため(※)、チャイルドシートは10年ほどのスパンで考える必要があります。出産後、赤ちゃんとともに自宅に帰る際に自動車を使用する場合にはチャイルドシートが必要になりますから、妊娠中から用意しておきましょう。
タイプによって対象年齢に規定がありますが、あくまでも体格などに応じたものになります。新生児で使用する場合には、もちろん新生児対応タイプ(ベビーシート)を選びます。成長に応じてチャイルドシート、ジュニアシートに切り替えていきます。
※参考:JAF「チャイルドシートを使わないと、こんなに危険」
重要チェック項目は安全性と生活スタイルへのフィット感
各メーカーがさまざまなタイプのチャイルドシートをリリースしており、最新のものはもちろん、現行の国の安全基準にのっとったものになっていますが、中古品を選ぶ際にはクッションのへたりなどを含め、自分で必ずチェックするようにしましょう。
気に入ったチャイルドシートであっても、使用する車の種類によって使用不可のものがありますので必ず確認しましょう。自家用車だけでなく、祖父母の車にも付け替えることが想定される場合などには、注意が必要です。
メーカーサイトで車種を指定すると、取り付け可能かどうかが確認できます。取扱店で販売員さんが一緒に確認してくれることもあります。また、シートベルトを使わずにかんたんワンタッチで車に装着できるISOFIX(アイソフィックス)バーを使用するのは載せ替え時の手間を軽減してくれ、かつ確実な装着が魅力ですが、車の取扱説明書での装着可能チェックが必須になります。せっかく購入したシートが使えない事態を招かないように、二重三重のチェックをしてください。
チャイルドシート選びでは車との相性はもちろん、生活スタイルとのマッチングも重要になります。回転式のシートなら、狭い駐車場でも赤ちゃんを乗せやすいですし、コンパクトなら狭い車内でも邪魔になりません。
複数台の車で頻繁にチャイルドシートを載せ替えるなら、ISOFIXタイプが重宝するでしょう。ベビーカーにそのまま載せ替えられるタイプもあり、ベビー用品全体のバランスをみながらの選択が重要です。
チャイルドシートの付け方は
チャイルドシートの車への装着方法は2通りです。最近増えつつあるISOFIXタイプと、3点式シートベルトで固定するタイプがあります。
モデルによっては、車の足元部分に突っ張りさらにしっかり固定させるものもあります。車への取り付けがうまくできていない事例はおよそ半数にものぼるそうです。しっかりつけているつもりでもうまくできていない場合もあるため、装着後はゆるみなどがないかしっかり確認が必要です。
子どもによっては、ハーネスで固定されることを嫌がる子もいますが、いつ事故に巻き込まれるかわかりません。大切な命を守る為、できることをしましょう。まずはシートをしっかりと正しく固定し、お子さんにも繰り返し話をして安全に車での移動を楽しめるようにしましょう。
お子さんの成長に合わせてステップアップ
チャイルドシートのタイプによって、使用可能な子どもの体重、年齢は異なってきます。新生児時代は後ろ向き、おすわりできるようになれば前向き。ハーネスの位置も途中で付け替えて窮屈でないようにしてあげます。
赤ちゃんの成長に伴ってシートをはみ出すようになってきたら買い替えどきです。ジュニアシートは気持ち良く使えるよう、通気性の良さもチェックしてあげてください。ブースターシートはコンパクトで車内を広く使える利点がありますが、首にシートベルトがかかってしまっていると大変危険です。年齢だけでなく、お子さんの体格に合わせて最適なシートを使用するようにしましょう。
まとめ
チャイルドシートに乗せるたびに、不機嫌になる子はママが見えなくて不安になっている場合もあります。正しくチャイルドシートをセットできているか、お子さんにとって窮屈になってないか、チェックをしながら少しずつ根気強く慣らしていきましょう。これからチャイルドシートを使うファミリーにとっても、快適で安全なお出かけへのアドバイスになれば幸いです。