生後1カ月くらいから、わが子の顔にアザが出始めました。「おしりにできる蒙古斑は知っているけれど、顔にもできるものなのかな?」と最初は思いました。しかし、徐々に広く濃くなるアザに不安を覚え、小児科で医師に聞いてみると、蒙古斑のように消えるアザではないとの診断でした。顔の目立つところのアザだったので、思い切ってレーザー治療を受けることにしました。
顔のアザの出現
娘が生まれて1カ月健診を迎えるころ、顔に青白いアザのようなものが出てきました。蒙古斑にそっくりだったので、そのうち消えるだろうと、最初は気楽に考えていました。
ところが、アザはどんどん濃くなっていき、範囲も広くなってきました。「もしかしてこれは蒙古斑ではないのかもしれない」と思い始めました。悪い病気だったらどうしようという不安に苛まれました。
顔のアザに対する周囲の反応と診断
娘の顔をみるとアザがあるので、周囲からは「ぶつけたの? 痛そうだね」とよく言われるようになりました。そのたびに説明するのが非常につらかったことを覚えています。
生後3カ月のとき、かかりつけの小児科の先生に「これは蒙古斑ではない」と言われ、小さい子どものレーザー治療を積極的におこなっている病院を紹介してもらいました。女の子だし、レーザーできれいに消えるなら治療をお願いしたいと考えていました。
顔のアザのレーザー治療
紹介された病院へ行くと、顔のアザは「太田母斑(おおたぼはん)」という診断でした。太田母斑は、蒙古斑と違って消えることはなく、濃くなることもあると医師に言われました。
その後、娘は赤ちゃんのうちに全身麻酔なしでレーザー治療することになりました。約1年間で3回レーザーをあて、アザはほとんど目立たなくなりました。ベッドに固定されて、激しく泣きながら治療を受けるわが子を見るのは本当につらい思いでした。レーザー後は家で塗り薬を塗りますが、薬を塗ることを嫌がるので大変でした。
アザの種類や場所によって、治療法は異なるそうです。不幸中の幸いですが、まだ記憶があいまいな赤ちゃんのうちに治療が済んでよかったと思っています。
著者:山口 茜
子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。