「そんな…」優先駐車場に車を停めた妊娠中の私に退けろとせっつく高齢男性→そこへ現れた女性がピシャリと一言

 

その制度は対象者が申請すれば利用証が発行されるもの。優先駐車場に停める際は利用証を外から見えるようにフロントガラスに設置します。その日も車を停めた後に利用証を設置してから下車しました。ところが私たちの後ろにいた車から高齢の男性が降りてきて「そこは私の場所だ！」と怒りながら近寄って来たのです。

 

驚きと戸惑いで、私はしどろもどろになりながらも、妊娠中で長時間歩くとつらく、優先駐車場を利用したいこと、利用証も持っていることを説明しました。しかしその男性は早く車を退けるようせっつくばかり。

 

車内で荷物をまとめていた夫が遅れて出てきて、私と同じ説明をしたのですが、それでも怒り続ける男性の様子に怖くなり、渋々車を移動させようとしました。すると、店から買い物を済ませて出てきた50代くらいの女性が「ここ空けるからあんたはこっち停めな」と私に言ってくれて、男性には「妊婦さんに意地悪したらいかんよ」とピシャリと言いました。男性はそれまでの勢いが嘘のようにバツが悪そうにして車へ戻っていきました。

 

その後50代くらいの女性は「子育て頑張ってね、あんなの気にしちゃダメよ」と声をかけてくれました。その一件以降、優先駐車場を利用する際は妊婦だとわかるようおなかを抱えながら車から降りるようにしています。また、実際に大変な状況にある高齢者など、私よりも優先駐車場を必要としている方もいるかもしれません。できるだけ混雑しているときは優先駐車場は利用しないようになりました。

 

著者：伊藤花子／30代女性／結婚3年目、初めての妊娠で夫と共に悪戦苦闘する専業主婦。

イラスト：きりぷち

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年1月）