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帝王切開がまるわかり!【3】手術開始!赤ちゃん誕生までの流れって?

この記事では、帝王切開の手術開始から赤ちゃん誕生までの流れを、助産師のREIKOさんが解説しています。

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監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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こんにちは! 助産師のREIKOです。前回は、帝王切開の入院から手術室に行くまでの流れについてお話しさせていただきました。今回は、手術室での流れと赤ちゃん誕生までの流れについてお話しします。

 

ママは手術台へ……そして麻酔開始

手術室に入ると、名前の確認、手術室と病室のスタッフとでママの状態、必要な物品や書類の確認がおこなわれて手渡されます。その後、ママは手術台へ! 心電図モニターや点滴、血栓予防のためのフットポンプが装着されます。

 

それが終わったら麻酔の準備。ママは横向きになります。背中に局所麻酔を打ったあと、脊椎麻酔のための注射をおこないます。次に硬膜外麻酔のチューブを入れるための針を刺し、チューブを挿入、テープで固定します。麻酔が完了したら、あお向けになります。

 

麻酔をするとき、ママはなるべく背中を丸くするように説明されます。おなかの大きなママにとってこれがなかなか難しいのですが、そうすることで針が刺しやすくなるので頑張って体を丸くしてみてくださいね。看護師がそばについているのでうまくできなくても心配ありませんよ。

 

その一方で助産師は…

ママが麻酔をかけている間、助産師は赤ちゃんが生まれてきたときの準備をします。赤ちゃんが生まれてきてから、処置をするベッドや赤ちゃんの体を拭くタオルを温めておきます。そして、羊水を吸引するチューブや酸素マスクなどの準備もおこないます。

 

赤ちゃんの在胎週数や推定体重を確認して、生まれてくる赤ちゃんがどのような状態かを予測し、準備をしているんですよ。

 

いよいよ赤ちゃん誕生!

麻酔が効いてきたら、産科医の登場です! テレビでよく見るような目の前に手袋をはめた手をかざしながら手術室に入ってくる……という感じではなく、至って普通に「お願いしまーす」と言って入ってきて、ガウンを着て手袋をはめています。麻酔が効いているのはおなかから下なので、意識もはっきりしているうえに、音も聞こえます。でも、ママの顔の前には布がかかっているので、手術の様子は見えません。

 

執刀開始から赤ちゃんが生まれるまではあっという間。早い先生だと2分かかるか、かからないか……遅くとも10分以内には生まれます。赤ちゃんが生まれるとき、少しおなかを押される感じがしますよ。

 

生まれた赤ちゃんは助産師に渡されて、羊水の吸引やへその緒の処置などがおこなわれます。赤ちゃんの状態が落ち着いていたらママとご対面! そして赤ちゃんはひと足先に病棟に戻ります。

 

赤ちゃんが生まれてひと安心のママ。次回は、帝王切開で赤ちゃんが生まれてからの流れについてお話ししたいと思います。

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

 

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