さすがにお昼ごはんが食べたくて
公園へ向かう前に、パン屋さんに寄ってお昼ごはんを購入。公園に着いたのはちょうど12時ごろでした。子どもたちは早く遊具で遊びたくてうずうずしていたので、ベンチに座って子どもたちだけ先にお昼を食べさせることにしました。
パンを食べ終わると、元気に遊び始めた子どもたち。母と私はしばらくその様子を近くで見守っていたのですが、さすがに私たちもおなかが空いてきました。
そこで、「あの大きな木の下のベンチなら子どもからも見えるし、そこで食べようか」と母と相談し、その場を少しだけ離れることに。
子どもたちに「ママたちはあの木の下のベンチでお昼食べてるね。絶対にベンチにいるから、何かあったらすぐ戻ってきて」と伝えると、2人とも「わかった!」と元気よく返事をして、再び遊具へ走っていきました。
タイミングが悪すぎた!?
ようやく腰を下ろし、おいしいパンにホッと一息。母と雑談しながら5分ほど経って、ふと顔を上げると――
長女と次女の姿が見えないのです。
たくさんの子どもたちがいたため、「見失っただけかな」と思ったものの、やはりどこを見渡しても見当たらず……。
母にはベンチに残ってもらい、私は子どもたちを探して公園内を走り回りました。しばらくすると、園内放送で迷子のお知らせが流れ、名前は長女と次女のものだったので、ホッと胸をなでおろした私。
すぐに管理事務所へ駆けつけると、そこにはぬり絵をさせてもらいながら、ニコニコ待っている2人の姿があり、改めて安堵したのでした。
あとから子どもたちに話を聞くと、「さっきベンチを見たとき、ママがいなかった」とのこと。どうやらタイミング悪く人影や障害物などで遮られたのか、私たちの姿が一瞬見えなかったようでした。
「ママがいない」と思った次女が離れた場所へ歩き出し、それを追いかけた長女も不安になってしまい、泣いていたところを通りかかった大人の方が事務所に連れていってくれたそうです。
私たちはベンチから動いていなかったので、まさか見えなくなっていたとは思いもよりませんでした。ほんのわずかなタイミングのズレが、すれ違いにつながってしまったのだと思います。
広い公園で子どもの姿が見えなくなったときの、あの胸が張り裂けそうな焦りと恐怖は、今でも忘れられません。今回は大事に至らず本当によかったですが、どんなに目が届くつもりでも、わずかなズレや誤解で、子どもは迷子になってしまうことがあるのだと痛感しました。今後は「見える場所にいるから安心」ではなく、「常にそばにいること」を徹底しようと心に誓いました。
著者:松谷 えりな/30代女性。令和元年生まれの息子と、平成28年、平成30年、令和2年生まれの娘たち4児のママ。教員免許所持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
※AI生成画像を使用しています