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帝王切開がまるわかり!【5】帝王切開の術後から退院までの流れって?

この記事では、帝王切開の術後から退院までの流れを、助産師のREIKOさんが解説しています。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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こんにちは! 助産師のREIKOです。前回は、帝王切開の流れ・術後についてお話しさせていただきました。今回は、帝王切開の術後1日目以降から退院までのお話です。

 

早期離床!

最近では術後の合併症を予防するために、早期離床がすすめられています。早期離床とは、ベッドに横になっている状況を最小限にして、最終的に歩行まで促していくことをいいます。

 

私が働いていた病院では、帝王切開の翌日の大きな目標のひとつが歩くことでした。ママの状態に問題がなければ朝からベッドの背もたれを徐々に立てて、お昼近くには座った状態にしていきます。

 

それで問題がなければ、ベッドの横に立ってみる→ベッドのまわりを歩いてみる……と、少しずつ動く範囲を広げていきます。ママの状態が大丈夫と判断されれば、膀胱留置カテーテルも外され、自分でトイレに行けるようになります。

術後の食事は?

食事は手術の翌日、だいたいお昼から始まります。最初は重湯やジュースなどですが、徐々に普通の食事に戻っていきます。

 

食事が始まるのと同時に、子宮収縮剤の内服も始まります。帝王切開は経腟分娩(ママの産道を通って赤ちゃんが生まれてくるお産)よりも子宮収縮や悪露の排出が遅れることが多いので、お薬の量も経腟分娩の方の倍は処方されます。

 

術後早々に歩いたり、子宮収縮剤の内服が始まったりして、傷の痛みが強くなる場合もあります。そのときは状況に合わせて痛み止めのお薬も処方されることがあります。

 

手術の傷の処置は?

手術の傷は、定期的に医師が確認していきます。経過に問題がなければ、術後3日目には傷に防水フィルムを貼ってシャワーも入れるようになります。

 

退院前日には、子宮の戻りや悪露の様子を確認するための診察や、傷を縫合していたホッチキスの針のようなものを取っていきます。「眉毛を抜くときくらいの痛さだよ」と先生はよくお話ししていました。

 

赤ちゃんのお世話は?

手術室で対面したあと、ママと赤ちゃんの状態が落ち着いていれば病室に戻ってから、再度面会ができ、そこで直接おっぱいを吸ってもらいます。それ以降は、新生児室で赤ちゃんをお預かりするのですが、ママの希望があれば面会は可能です。

 

ママが歩けるようになったら、母児同室を進めていくのですが、ママの体調に合わせて、初日はお昼過ぎから消灯まで、翌日は朝から消灯まで……というふうに少しずつ時間を延ばしていきます。

 

入院期間は経腟分娩の場合、産後4日に対して、帝王切開は6日間。術後の回復状況も人それぞれでした。

 

 

トータル5回にわたってお送りしてきた帝王切開の流れ、いかがでしたでしょうか?これはあくまでも私が働いていた病院の一例です。産院によって少しずつ違うかもしれませんが、なんとなくこんな感じかなと帝王切開の流れのイメージをしてみてくださいね。

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

 

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