ベビーカレンダーでは、今年生まれた赤ちゃんの名前とそのエピソードを募集しました。応募総数は1500件以上! そこにはパパとママの想いがつまったストーリーがいっぱいあります。
今回はたくさんの応募の中から、グッドエピソード賞を受賞したエピソードをご紹介します。なかでも「赤ちゃんの名前ランキング」でも上位となった、人気名前の名づけエピソードをピックアップしました。
【女の子】名前ランキング1位「葵」
2016年1位だった葵が、今年もまた1位になりました。ここ数年女の子の名前には自然派ネームが人気。さらに楓、桜などの漢字一文字の名前も多い傾向にあります。
葵(あおい)ちゃん
もうすぐ4歳のお兄ちゃんの名前は「日向」。2人合わせて「向日葵」です。私が向日葵の花が大好きで結婚式の前撮りも向日葵畑に行ってしたほど。2人とも向日葵のようにすくすく大きく育ち、周りの人を元気な気持ちにさせるような明るい子に育ちますようにという想いと、兄妹2人仲良く、という想いを込めて2人で一つの名前にしました!(ぱてぃさん)
【女の子】名前の漢字ランキング1位「菜」
自然派ネームの人気を表すかのように漢字ランキングでは「菜」が1位に。同じ読みとして使われることの多い「奈」は2位となりました。
愛菜(あいな)ちゃん
次女は、外科的治療の必要な症状をもって生まれました。妊娠中に何度も風邪を引いたり、体調を崩して救急車に乗ることになったり、臨月には少し動いただけでおなかが張ったりととてもしんどかったので、私のせいだと大変ショックを受けました。そして、私はよりいっそう強く守ってあげなくては、最善の治療をしてあげなくてはという気持ちになりました。
だから、名前の候補の上位にはなかったのですが、守ってあげたいという愛をストレートに表したいと思い、愛菜と名づけました。主人もずっと名前を考えてくれていたのですが、最後に一言、私の想いに素直に名づけていいよと言ってくれました。そして、愛菜に賛同してくれたときには涙が出ました。
誰からも愛され、可愛がられる子になってほしいというのはもちろんでしたが、最も込めたかった想いは、私たちがあなたをどんなときでも何があってもいつまでも愛しているということでした。そして、菜という字は、結菜お姉ちゃんと仲良くなってほしいという気持ちをこめました。
病院を探し、治療計画をたてているところです。笑うようになってますますかわいくなったわが子をこれからもますます愛して守っていきます。(YURIENAさん)
【男の子】名前のよみランキング1位「はると」
今年の男の子のよみランキング1位は「はると」くん。晴人、陽翔、悠斗など、その漢字のバリエーションの多さも特徴の一つです。
暖人(はると)くん
子宮内膜症もあり、やっと妊娠し、嬉しい気持ちでいっぱいでした。しかし妊娠初期に突然の出血。胎盤が低いことが判明しました。何度か出血し、妊娠後期には中量の出血があり、救急車で大学病院に運ばれ、診断されたのは全前置胎盤。前置胎盤は全分娩の0.5%前後という稀なハイリスク出産と聞きました。
「なんで私が? 妊娠初期に診断された90%の人は治ると言われているのに……」と、言いようもない不安といつ出血してしまうのかという恐怖に襲われました。赤ちゃんを正期産までおなかの中で育てられないんじゃないか、早く生まれてしまったら、そしてもし赤ちゃんに何かあったら。そんな気持ちで入院生活を送りました。
結局妊娠35週で緊急帝王切開となり、赤ちゃんはNICUへ。早産児となったわが子が保育器の中で点滴をつけられている姿はとても痛々しく、なんでもっとおなかの中で育ててあげれなかったのかという罪悪感でいっぱいになりました。周りからの励ましの言葉も心に届かず、おっぱいをあげられない、抱っこもできない悲しさでいっぱいでした。
そんななか、パパが「奇跡の子だよ! 2人に1人は不妊になると言われたのに授かることができたし、ハイリスク出産でも母子共に無事だった! 0.5%の中に入ったことも奇跡だよ!」と。なんだかはりつめていた気持ちが緩んだ気がしました。毎日NICUに愛らしい子どもを見に行くだび、「小さい体で頑張っている奇跡の子」とあたたかい気持ちになりました。
彼は「周りをあたかい心にしてくれる子」「彼自身の心もあたたかい気持ちで包まれ優しい子になってくれますように。そして大きく育ってくれるように」と「暖大(はると)」と名づけることにしました。NICUも卒業し、私たちは彼の心があたたかくなるよう愛情を注ぎ、そして彼は毎日私たちの心をあたたかくしてくれてます! (はるとんままさん)
このほかにも「エピソード大賞」「グッドエピソード賞」を受賞したエピソードをぜひチェックしてみてください。受賞者以外にも、名づけエピソードキャンペーンにご応募いただいた方のエピソードはすべて掲載しています。これから赤ちゃんの名前を決める人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。