こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんは1歳半ごろから「なんでも自分で!」という気持ちが育ち始めます。毎日生活をする中で「自分でしたい!」ということが増えるけれど、なかなか上手にできないという場面が多くみられるようになります。
今日は、着替えはいつから自分でできるようになるのか、大人はどうサポートすればいいのかお話しします。
自分で着替えができるようになるのはいつ?
3歳ごろになると着替えはほとんど一人でできるようになります。まず1歳を過ぎるころ、着替えのときに自分で袖に手を入れるなど、着替えに協力してくれるようになってきます。この時期が着替えを教え始めるチャンスです。
「手を出してね」「頭が出たね」と楽しく声かけをしながら、子どもの発達を見ながら少しずつ自分でできることを増やしていきましょう。
お着替えを教えるには何からスタートすればいい?
例えば、ズボンなら大きく分けて3段階です。
Step.1
ママのひざの上に座って、ママがズボンを支えている状態で、自分で片足を入れるように促してみましょう。とは言っても、この時期はほとんどママがはかせてあげます。
Step. 2
ママがサポートをすると、自分で両足をズボンに入れられるようになります。なかには、両足をズボンに入れ、立って自分でズボンをあげてみようとする子も。ママはさりげなくサポートしましょう。
Step. 3
座った状態で、自分でズボンを持って両足を入れられるようになります。その後、立ってズボンをあげてみたりもします。ママはズボンの向きをそろえる、最後に腰までズボンをあげるなど、少しのサポートをしましょう。
もうすぐ3歳なのになかなか着替えられない場合
発達や興味関心は、個人で違うということをまずは前提にしましょう。そのうえで2つの例をあげます。
着替えに興味がない
自分で着替えをしたいと思う気持ちが少ないのかもしれません。そんな場合は、ママがすべてをするのではなく、小さい「できた」を積み重ねて褒め、着替えへの興味や意欲を育ててあげましょう。
ママに甘えたい
自分で着替えはできるけど、ママに甘えたいのかもしれません。そんな場合はすべてママが着替えさせてもOKです! しっかりと甘えさせて気持ちを満たしてあげましょう。
大人にとってはカンタンにできる着替えですが、赤ちゃんにとってはとても難しいことへのチャレンジ、ということをまずは親が理解しましょう。着替えも行きつ戻りつ進むと思いますが、お子さんのペースに合わせて楽しく取り組んでくださいね。

著者
保育士 中田馨
一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
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