蒙古斑といえば赤ちゃんのおしりにできる青いあざですが、赤ちゃんのおなかや手足などにできる蒙古斑のことを「異所性蒙古斑」というそうです。娘には右肘に肘全体を覆うくらいの、大きくて濃い異所性蒙古斑がありました。蒙古斑を消すべきか消さなくていいか、悩んだ私の体験をお話しします。
成長するにつれてだんだんと気になるように
生まれたばかりのころから「肘にあざがある」と認識はしていましたが、ほとんど気にかけていませんでした。赤ちゃんの蒙古斑はおしり以外にもできることがあるということは知っていましたし、体が大きくなるにつれて薄くなっていくだろうと思っていたからです。
しかしあざの色が濃いのでなかなか薄くならず、子育て支援センターなどで人と接する機会が多くなるにつれて、だんだんと母親の私が気にするようになってきました。
あざを消したほうがいいと助産師に言われる
2歳下の弟を産んだあと乳腺炎になってしまい、2歳になった娘を連れて産院の母乳外来を訪れました。その際、専任の助産師さんが娘を見て「肘にあざがあるね。今はレーザー治療で消せるから、この子が自分で気にし始める前に消してあげたほうがいいよ」と言われました。
正直、一方的に個人的な意見を押し付けられた気がして反発を覚えたのですが、一方で「やはりそうか」とレーザー治療を本気で考えるようになってきました。
実母のひと言で決着!
しかし、わが子の小さな体にレーザー治療を施すにも抵抗がありました。命にかかわるとか、顔面のすごく目立つ場所にあざがあるとかいうわけではないのに、体に負担をかけるのは……。産院で助産師さんに言われたこと、治療への葛藤を実母に話してみると、「そんなの、その子が大きくなって気にするのなら治療に連れていってあげればいいじゃない」とあっさり。助産師さんとは真逆の見解ですが、「消すか消さないかはあざがある本人に任せるべき」という母の意見がすとんと腑に落ちたのでした。
現在、娘は6歳ですが、あざはまだ消えていません。ただ、だんだんと薄くなってきて、また外遊びやプールで日焼けをするようになったので、あざがあると知らなければわからないくらいです。自分からは見えない場所なので、本人もまったく気にしていないようです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。