一方、ツキミさんは幼少期から母に容貌を笑われ続け、整形をした過去が。二郎さんは整形を受け入れてくれましたが、ツキミさんは自分に似た顔の子が生まれることが怖くて、子どもがほしいと思えないのです。
ある日、子持ちの友人にDINKsだと打ち明けると、「貧乏でも不妊でも病気でもないのに、子どもをつくらないなんて幼稚」「産めるのに産まないなんて、産めない人たちに失礼」と非難されてしまい、泣く泣く絶縁したツキミさん。
後日、気晴らしに訪れたペットショップでその友人一家に遭遇。「子どもがいない寂しさをペットで紛らわせようとしているの?」と笑われ、傷ついた二郎さんは再び「ツキミが産んでいれば」と、部屋に閉じこもってしまいました。
さらには、職場でも先輩に不妊だという嘘がバレてしまったうえに「産めるのに産まないのは反社会的だ」「勢いで産んでしまえばなんとかなる」と詰め寄られ、追い詰められてしまいます。
暗い気持ちで帰宅したツキミさんを待っていたのは…
ツキミさんが帰宅すると、なんと二郎さんの母が家に上がり込んでいました。
勝手に寝室をあさり、二郎さんたちを無理やりベビー用品店に連れて行こうとします。
「帰らないと警察に通報する」と言うツキミさんに、「私だって周りから責められているのに!」「ひとり産んでくれたら終わることなのよ!」と泣き出す二郎さんの母。
しかし、毅然とした態度を貫くツキミさんに根負けし、しぶしぶ退散。
精神的に相当追い詰められている二郎さんの様子に、先行きの不安を感じるツキミさんなのでした……。
子どもを産んでほしいあまりに、プライバシーを侵害し、無神経な言動を繰り返す二郎さんの母。二郎さんたちを強引にベビー用品店に連れて行っても、より精神的に追い詰めるだけなのは誰の目にも明らかでしょう。
二郎さんはそんな母に怯えるばかり。ツキミさんの心を支える人がいないことが気になりますね。ツキミさんたちが周りの価値観に振り回されず、心穏やかに暮らせることを願わずにはいられません。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。