診察を終え、診察室を出ると「さっきの話の続きをしよう!」と言い出した父。あーちゃんが「私は娘たちに預けているの!」と言ってくれて、ワフウフさん的には話は終わったかと思っていたのですが、どうやら父はそうではなかったようです。あーちゃんに対してしつこく「本当にいいのか?」と聞きますが、あーちゃんが「娘にまかせている」と答えてくれて、ひと安心。どうしてもあーちゃんのお金を取り上げたい父は、その言葉を聞いて、怒りに震えていたのでした。
これで万全! のはずが……
父と別れ、あーちゃんと新しいお財布を買いに出かけました。常に身につけておけば安心! ということで、腹巻タイプのお財布を選んだのですが……。
目の前で一緒に装着したのですが、認知症のあーちゃんは新しいことが覚えられず、理解ができない様子。
本人も納得して使っているように見えたのですが……。
話しているうちに、すっかりお財布の存在を忘れてしまったようで……。
話はふりだしに戻ります。
繰り返し突拍子もない行動をとり、私たちもビックリ……!
忘れては説明して……を何度も繰り返します。
しかし、翌朝には腹巻の存在ごと忘れていたのでした……。これが認知症だとは頭でわかっていても、ガッカリしてしまいます。
思い通りにあーちゃんのお金を取り上げることができず、怒りに震える父と病院で別れ、私たち姉妹はあーちゃんと新しいお財布を買いに行きました。
これ以上、あーちゃんのお金が父に抜かれるのは嫌だと思った私たちは、常に身につけていられるよう、腹巻のようなタイプを選択。現金と保険証はこれで父に奪われることはない……と思ったのですが、甘かったです。
本人と一緒に財布を選び、目の前でお金を入れて説明しながら装着させてみたものの、あーちゃんはまったく覚えられず……。おなかに腹巻をした状態でも、何のことかわからない様子です。翌日、電話で確認すると、案の定すでに腹巻を買った記憶はどこかへ行ってしまい、使い慣れない腹巻そのものの認識ができなくなっており、どこにあるのかすら見つけられない状況に……。これが認知症だとわかってはいても、ガッカリです。
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大事なお財布をなくさないためには常に身につけておくのが一番だと思いますが、すでに新しいことが覚えられなくなっているあーちゃんにとっては、馴染みのないスタイルは難しかったようですね……。お金の管理は生きていくうえで必要不可欠なので、良い案が見つかることを願いたいですね。
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