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「もしかして…」クレーマーとして区役所ですっかり有名になっていた父 #母の認知症介護日記 183

「母の認知症介護日記」第183話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

お財布をなくしてしまった母・あーちゃんのために、ワフウフさん姉妹とあーちゃんは新しいお財布を買いに出かけました。これ以上父にお金を抜かれないために、常に身につけていられる腹巻タイプを選んだのですが、すでに新しいことを覚えられなくなっているあーちゃんは、翌朝になるとすっかり腹巻の存在自体を忘れてしまっていて、ワフウフさんはガッカリしてしまうのでした……。

先日、糖尿病の病院で先生から「薬の管理にはお薬カレンダーを使うといい」と言われた父は、さっそく家にお薬カレンダーを設置。しかし、新しくもらった薬を渡しに行ったワフウフさん姉妹は、そのお薬カレンダーに大量に残っている薬を見て愕然……。父にとってお薬カレンダーは、飲み忘れた分を次回の処方のときに調整してもらうための道具という認識だったようで、ワフウフさん姉妹は苛立ちながらその誤った使い方を指摘して帰ってきました。

 

おかげで手続きがスムーズに!

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

飲み忘れた薬を回収して、改めて確認したら……。朝は比較的飲めていたけれど、それ以外はボロボロ……。もう投薬管理は限界かもしれません。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

このところ気になっているのが「介護保険被保険者証」のこと。転送不要の郵便で出されてしまうと、父の手に渡ってしまうことになるため、なんとか娘の私が受け取る方法がないか区役所に相談しに行きました。対応してくれたのは、若い女性。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

これまで地域包括支援センターには何度か父のことを相談していますが、その話が区役所まで伝わっていることはありませんでした……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

仕方がないので、父のことを説明しようとすると……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

なんと、お姉さんは父のことを知っている様子。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

どうやら父のクレーマーっぷりは、地域包括支援センターからの働きかけがなくても、区役所内ではすでに有名になっていたようです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私たちは平謝り……。でも、おかげで介護保険被保険者証は直接受け取れるよう、スムーズに手続きをしてもらえました!

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

父の行動には振り回されてきたけれど、思わぬところで恩恵を受けることに。

 

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そして、無事に介護認定結果を受け取ったわけですが、「要介護2」というまさかの結果に驚きを隠せませんでした……。思っている以上に、あーちゃんの状態は悪いようです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

さっそく、地域包括支援センターの担当者に介護認定結果の報告と父の近況報告をしましたが、様子見と言われてしまい、状況は変わらず。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

もう自力でなんとかするしかないと悟り、施設を探し始めていることを担当者に伝えたところ……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちょっと不満そうにこう言うだけ。ずっと放置しているのはそっちなのに……。この発言で、私は人を頼るのではなく、自分で動こうと覚悟が決まりました。

 

 

ここ最近の私たち姉妹の懸案は「介護保険被保険者証」。転送届を出していても転送不要の郵便で送られてしまうと、父の手に渡ってしまいます。そうなると、身分証明書として使おうとしたり、介護サービスの利用を邪魔されたりと、面倒な事態になるのは目に見えています。……というわけで、介護保険被保険者証の郵送先を変更するか窓口での受け取りにできないか、区役所まで相談に行きました。

 

これまで、何度か地域包括支援センターには相談に行っていたため、区役所に何かしら伝わっているかと聞いたところ、窓口で対応してくれたお姉さんには特に伝わっていないと言われて、少しガッカリ……。仕方なく経緯を簡単に説明したところ、お姉さんの表情が曇り「もしかして……」と父のこれまでの行動について聞かれました。地域包括支援センターからの働きかけはなかったけれど、どうやら父のクレーマーっぷりは区役所では有名だったようで、おかげで介護関係の書類も私たちが受け取れるよう、スムーズに手続きができました!

 

その後、無事に介護認定結果を受け取ったのですが、結果は想像していたよりも介護度が高い「要介護2」。地域包括支援センターの担当者には、この結果とともに父の最近の動きも報告したのですが「しばらく様子見」と言われてしまい、話が進みません。もう自力でなんとかするしかないと思って施設を探し始めたのですが、それを伝えると「それは最終的に考えること」と不満そうに言うだけ。最終的も何も、放置しているのはそっちでは……? この言葉によって、人をあてにせず自分で動かないといけないと覚悟が決まりました。

 

--------------

これまで父の行動に振り回されてばかりでしたが、ここにきてその行動がプラスに働いてくれたのはよかったです! 介護認定は思っていたよりも深刻な結果が出てしまいましたが、その結果が受け身でいることを変えるきっかけになったようですね。いろいろな選択肢の中から、あーちゃんやワフウフさん姉妹にとって良い選択ができますように……!

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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