まだまだ油断ならないノロウイルスは、食中毒の原因となるウイルスです。主な感染ルートは、食品や手指などから口から入り体内へ……と言われています。感染すると、突然の嘔吐や激しい下痢などにおそわれる感染症です。乳幼児が感染してしまうと重症化する場合もあります。
ノロウイルスに限らず、感染症の予防のためには“手洗い”が重要です。「手洗いならおこなっている!」と思った方……きちんと手洗いができているでしょうか?
感染予防のポイントは徹底した手洗い!
毎年冬場には、ノロウイルスを原因とする食中毒が多く発生しています。ノロウイルスは主に口から体内に取り込まれ感染します。また感染者の糞便には大量のウイルスが含まれるため、トイレのドアノブやリネン類などが汚染され、それらに触れた手から感染する場合もあります。そのため“手洗い”は、家庭でできる感染予防策の1つといえるのです。
しかし、消費者庁がおこなった手洗いに関するアンケートでは、以下のような結果が得られました。
●家庭での食事前に手を必ず洗う…52.6%
●トイレの後に手を洗わないことがある…15.4%
●手洗いを感染予防のためにおこなっている…50.9%
洗っているようで、実は洗えていない!
さらに消費者庁の調査によると、手洗いをしていても、意外と洗い忘れている部分があることがわかっています。手洗いの際にあまり意識されていない場所として、手首や親指の付け根、手の甲などがあげられます。
手洗いの際には、これらの部位のほかに指の間、爪の間なども忘れずしっかりと洗うことが大切です。手洗いは目に見える汚れだけではなく、目に見えない微生物も洗い流すことができるという意識を持ち、手洗いを徹底しましょう。
正しい手洗い方法
出典:消費者庁
赤ちゃんをウイルス感染から守るためには、家族が感染しないこと、またウイルスを家庭内に持ち込まないことが大切です。そのため、ママ、パパはもちろん年上のきょうだいがいる場合は、きょうだいにも正しい手洗い方法を身に付けさせましょう。
手洗いは手軽で有効なウイルス感染予防策です。家族みんなで正しい手洗いを徹底しましょう。また、手洗いをくり返すことにより手先が乾燥し、細かい傷ができてしまう場合があるため保湿ケアも心がけたいですね。
参考/子ども安全メール from 消費者庁