助産師が教えます!妊娠高血圧症候群が出産と産後に及ぼす影響

2018/12/26 13:00
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この記事では、妊娠高血圧症候群の場合のお産の方法や産後について助産師のREIKOさんが解説しています。

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。妊娠中期以降はとくに注意が必要な妊娠高血圧症候群。前回は妊娠高血圧症候群がママや赤ちゃんに及ぼす影響や治療についてお話ししました。今回は、妊娠高血圧症候群の場合のお産の方法や産後についてお話ししたいと思います。

 

お産はどうなる? 自然分娩はできる?

お産の時期や方法は、妊娠高血圧症候群がママとおなかの中の赤ちゃんにどの程度影響を及ぼしているかによって変わってきます。

 

妊娠高血圧症候群が軽症で症状が安定している場合は、経腟分娩(赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくるお産)も可能です。場合によっては、誘発分娩となる場合もあります。お産の際には血圧の変動やママの自覚症状、赤ちゃんの状態に十分注意しながら経過を見ていく必要があります。

 

ママや赤ちゃんの状態が急に変化する可能性もあるので、そのときは帝王切開に切り替わることも。そのため、いつでも帝王切開になってもいいように準備をしてお産に臨む場合もあります。

 

帝王切開になるときってどんなとき?

経腟分娩をすることで、赤ちゃんにストレスがものすごくかかってしまったり、ママの状態が悪化することが予測されたりする場合は、はじめから帝王切開となります。

 

また、経腟分娩で経過を見ていたり、予定帝王切開だったとしても、ママや赤ちゃんの状態が悪くなったり、子癇発作、常位胎盤早期剥離など、ママと赤ちゃんの生命にかかわるような状況になった場合は緊急帝王切開になります。

 

生まれてくる赤ちゃんの状態がよくないと予測されている場合は、NICUの医師と看護師がお産に立ち会うこともあります。このようなケースはママが入院している段階で産科とNICUの医師が情報共有をして、どのタイミングでお産にしていくか決められることが多かったです。

 

 


お産後はどうなる?

妊娠高血圧症候群の治療の基本は、「妊娠の中断=赤ちゃんを産むこと」です。しかし、お産後も注意が必要です。とくに重症の妊娠高血圧症候群のケースでは、血圧を下げるお薬や子癇発作を予防するお薬が点滴で24時間おこなわわれたり、血圧や出血量などをはじめ、全身状態の観察をしていきます。

 

お産後は血圧や蛋白尿の様子によって退院が決まります。お産後も血圧が安定せず、入院が長引いてしまうママもいらっしゃいました。退院後は1カ月健診の前に1度受診というケースもありました。

 

 

血圧に問題がないママにとってはあまり身近に感じることがないかもしれない妊娠高血圧症候群ですが、産科の医師、助産師にとっては一番注意を払っているといってもいい妊娠中の異常です。お産の方針など、産院によってまた違うと思いますが、参考にしていただけたらと思います。

 

監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。



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