仏頂面で見つめる看護師さんたち
「病院内は狭いので、ベビーカーは避けてほしい」と電話で言われたため、私は抱っこひもで病院に来ていました。そのため、私の診察中は誰かに次女を見てもらう必要がありました。
診察前、待合室で待っていると、奥のほうから「赤ちゃん連れて来てる」「抱っこひもか……」と、こちらを見ながら難しい顔でヒソヒソと話している3人の看護師さんを見て、「やはり赤ちゃんを連れてきたのは迷惑だったかな」と私は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
診察室で見たまさかの光景とは
名前を呼ばれて診察室に入ると、先ほどの3人の看護師さんがいて、少し離れたところからこちらを見ていました。居心地の悪さと申し訳なさを感じながら問診をし、先生から「それでは少し診せてください」と言われた瞬間、奥にいた看護師さんたちが一斉に飛び出してきたのです!
顔を見合わせたかと思うと、なぜか3人はじゃんけんを始めたのです。あっけにとられて見ていると、じゃんけんに勝った看護師さんがうれしそうにこちらに来て、こう言いました。
「私が赤ちゃんを抱っこさせていただきますね!」
看護師さんたちがひそひそしていた理由
じゃんけんで負けた2人は「私も抱っこしたかった~!」と悔しそう。実は私の診察中に誰が次女を抱っこするかを相談していただけで、あの険しい表情は真剣さゆえのものだったのです。
じゃんけんで勝って大喜びする看護師さんの姿を見て、ほっこりしてしまいました。その後もずっと次女の相手をしてくれた看護師さんたち。おかげで安心して治療を受けることができました。
子連れだとつい周りの目を気にしてしまう私。機嫌が悪いと勘違いしてしまったことを申し訳なく思ったのと同時に、そんな心遣いが本当にうれしくて、心がぽかぽかとあたたかくなった出来事でした。
著者:三尾ちさき/30代女性/2018年と2021年生まれの女の子のママ。2児のワンオペ育児に奮闘中。自動車部品の設計職を経て在宅ワークに転身。
イラスト:海乃けだま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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