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「…生理に…なっちゃったんですか?」クライアントからまさかの言葉。事態を把握し一気に青ざめて…

生理で体の状態はいつもと違っても、職場では何ごともないように仕事を続けなければいけない……そんなつらさに耐えながら働いていた私。また、トイレに行くタイミングを見つけづらいこともありました。そして、取引先で生理の大失敗をしてしまったのです……。

仕事に夢中になりすぎて…

新卒で就職した広告代理店で、当時社会人3年目、25歳の私は仕事に没頭する日々を送っていました。その日は取材の立会いでクライアント先を訪問。その場にいたのはインタビュー相手のほか、担当者の女性、委託先のカメラマン、ライターと私。

 

勤務先の会社からの出席者は私ひとりであったため、次々とインタビューと撮影がおこなわれていく現場につきっきりの状態でした。その日は生理5日目。経血量が少なくなっていると油断していたとき、惨事は起こったのです。

 

クライアントのひと言でトイレに直行

取材の最中、そっと担当女性が私に近寄り、小さな声で「あの……もしかして、なっちゃったんですか?」とひと言。「はっ!」と察した私は、取材がキリの良いタイミングとなったのを見計らってトイレに直行。小さめのナプキンからはみ出した経血は、スカートに赤いシミを作っていました。

 

すばやく水とハンドソープでなんとか汚れを落とし、目立たなくなったところで現場に戻りました。心はざわめいていましたが涼しい顔をし、その後の取材を無事に続けることに専念しました。

 

温かな心づかいに感謝!

クライアントの女性はこれまでに何度もやりとりをしており親しい間柄だったのですが、心配した彼女は、そのあとも「腰に巻けるようにカーディガンを貸しましょうか?」と声をかけてくれるなど気にかけてくれました。

 

自分の会社ではなく取引先で失態をおかしてしまったので余計に恥ずかしかったのですが、彼女によってピンチを救われ、温かい気持ちに包まれました。また、彼女のひと言がなければ、さらにスカートに大きなシミができていた……と考えると感謝しかありません。

この日以来、長時間席を離れられないことがわかっている場合は、生理が終わりそうなときでも大きめのナプキンを使うようになりました。

 

もし周りの誰かが経血モレの失敗をして気がついていなかったら、私は彼女と同じことができるだろうか……。もしかしたら、少しためらってしまうかもしれません。傷付けないようにそっと教えてあげる、そんな大人の対応ができる女性になりたいと感じた出来事でした。

 

 

 

文:吉野みなみ/女性・主婦
イラスト:すうみ

 

監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

 

ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!

 

 

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