「生後数カ月で海外に行かなければならない!」そんなとき、0歳の赤ちゃんでももちろんパスポートが必要です。しかし、外務省の「パスポート申請から受領まで」の流れをみても、0歳児だからといって特記されていることはありません。では、パスポート取得をする場合、成人が取得するのと何が異なってくるのでしょうか?5つのポイントをお伝えします。
赤ちゃんのパスポートは「5年有効」のみ申請可能
そもそも、20歳未満は5年有効なパスポートしか申請できないので、0歳児もこれにあたります。
写真を自分の家で撮影
首や腰がすでにすわっているならパスポート申請窓口の近くに置いてあるスピード写真の機械などでも撮影は可能ですが、まだ首や腰がすわっていない場合はかなり難しいため、自宅で撮影することをおすすめします。
写真の条件に「無背景(薄い色)の写真」とありますので、白いタオルなどをひき、赤ちゃんを寝かせ、規格を満たすように撮影しましょう。また、べビー&キッズ専用写真スタジオなどで、赤ちゃんの証明写真を撮影してくれるところもあります。
両親いずれかがサイン
赤ちゃんは字が書けません。しかし、パスポートには署名が必要です。両親のいずれか(または後見人)が、赤ちゃんの名前と記入者の名前を(代筆 氏名)の形で記入します。
例)※子どもの名前が「花子」でお父さんの名前が「太郎」だった場合
ベビー 花子(代筆 ベビー 太郎)
必要な提出書類
必要な提出書類には、下記があげられています。
(ア)1点でいい書類(一部省略)
運転免許証、船員手帳、写真付き住基カードなど
(イ)2点必要な書類(1.の書類がない場合)
AとBの各1点、又はAから2点を提示。
書類一覧
A:健康保険証、国民健康保険証、共済組合員証、船員保険証、後期高齢者医療被保険者証、国民年金証書(手帳)、厚生年金証書、船員保険年金証書、恩給証書、共済年金証書、印鑑登録証明書(この場合は登録した印鑑も必要です)など。
B:次の内写真が貼ってあるもの、学生証、会社の身分証明書、公の機関が発行した資格証明書等
赤ちゃんは、(イ)にあたりますが、ほとんどの場合、Aにある「健康保険証」または「国民健康保険証」しか用意できません。そうなると1点、提出書類が足りないことになりますが、もう1点の提出書類は母子手帳をもっていくことになります。あとは大人と同じ書類を用意すればOK!
受け取り時には赤ちゃんも一緒に!
約1週間後、できあがったパスポートをパスポート申請窓口にとりにいくことになりますが、両親がすべて用意したからといって、赤ちゃんを連れていかないのはNG。パスポートの受け取りには申請者本人が必要です。あくまでも申請したのは「赤ちゃん」になりますので、パスポートを取りに行く際は、必ず、赤ちゃんを連れていってくださいね。
赤ちゃんとの旅行には事前準備が大事。海外へ行くことが決まったら早めに準備をはじめましょうね。