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20年連れ添った夫「残りの人生は自由にさせてくれ」突然の離婚宣告→快諾したら…夫の余生が困難に!?

娘が成人し、専門学校での勉強も順調で、そろそろ内定もいただけそう。一緒に子どもの成長を見守ってきた私たち夫婦ですが、ようやくひと安心できそうです。

これからは、自分たちの体や生活を心配するだけ。私は医療関係の仕事をしているので家族の健康には気を付けていますが、そんな私の願いもむなしく、夫は不摂生してばかりで……。

娘から内定をもらったと報告を受けた日、夫から話があると言われた私。

 

「離婚してくれ! 残りの人生は自由にさせてくれ」
「子育ても終わったし、お前も好きにしろ! 20年間ありがとうな」

何の前触れもない突然の離婚宣告でした。
 

「どういたしまして♪」
突然のことだったので、驚きはしましたが、私も家事や夫の世話から解放されたいと思っていたところだったので、ちょうどよかったです。夫がアレルギーで、大好きな猫との暮らしもあきらめていたので、離婚後は猫を飼って気ままな生活を楽しみたいと思います。

 

この日を心待ちにしていた私

「え、そんなあっさり?」
私があまりにすんなり離婚を受け入れたことで、あっけにとられた様子の夫でしたが、円満に離婚できるということで安心しているようです。ただ、私が離婚協議書を作成したいと言い出したことには、少し驚いていました。

 

しかし夫は、きっちりしておきたいという私の気持ちを尊重してくれて、弁護士を交えて話し合うことを認めてくれたのです。

 

実は、私があっさり離婚を受け入れたのにも、離婚協議書を作成したいと言ったのにも明確な理由があります。夫は、私にバレていないと思っていますが、今まで夫はさんざん不倫を楽しんできました。今ももちろん、過去にも何人も外に女性がいたのです。

 

離婚はずっと前から考えていて、娘が社会人になったら、すべてを明らかにして夫と別れようと思っていました。しかし、娘が巣立つ目処がたったことで我慢できなくなってしまったのか、夫から切り出されてしまったのです。

 

そのため、私は離婚に際し、不倫の慰謝料を請求するため、弁護士に依頼しました。

 

そして、協議の結果、慰謝料を請求されることになった夫。私はこの日のためにコツコツ集めていた証拠を提示し、今までの不倫も、今現在の不倫もすべて知っていると告げました。

 

青ざめる夫は、「もう離婚するんだから関係ないだろ!」と筋の通らない主張で突っぱねようとしてきますが、不倫は事実。このまま泣き寝入りするわけにはいきません。私が不倫を知って、傷つかなかったとでも思っているのでしょうか……。

 

夫は、私が何事もなかったように過ごしてきたと思っているようですが、腸が煮えくり返る思いで、悔しくて眠れぬ夜を何度経験したことか。今まで我慢してきたのは、年頃の娘のため。いずれ必ず離婚して、夫から慰謝料をぶんどってやろうと思い、何も言わず尽くしてきました。

 

自分の行動を正当化し、口先だけの謝罪をする夫

夫は、不倫相手には太っ腹。高価なプレゼントを贈り、高級レストランに何度も足を運び、食事を楽しみ……。その一方、私には誕生日プレゼントすらなし。レストランになんて、ここ10年行った記憶がありません。

 

夫いわく、私は自分のほしいものは自分で買うし、自分とレストランになんて行きたくないと思っていたと言います。しかし、そんなこと私はひと言も言ったことがありません。勝手に決めつけ、自分の行動を単に正当化したいだけの発言に腹が立ちます。

 

私はずっと家族を1番に考えてきましたが、夫の1番は私たちではありませんでした。その事実に初めて気付いたとき、私は絶望し、それから長年苦しみ続けてきたのです。

 

そう話す私に「誤解させてすまない。そこまで追い詰めていたとは知らなかった」と言う夫。今さら謝られても、もう私は何も思いません。それに、何が誤解だと言うのでしょう。夫は簡単に家族を裏切り、それを長年にわたって続けてきたのです。口先だけの謝罪は不要。夫が一文無しになろうともその代償はしっかり払ってもらうつもりです。

 

夫は2人だけで話したいと言ってきましたが、私は何1つ譲る気はありません。あくまでも、弁護士立ち会いでしか話し合いをしませんでした。

 

そんな話し合いを続けているうちに、夫は倒れて入院。話し合いを延期してほしいと言ってきました。それなら病室で話し合おうと提案すると、「もう心配すらしてくれないのか……」と嘆く夫。自分が今までしてきたことを振り返ったら、これがそれ相応の対応だと私は思います。

 

自ら望んだ自由を手に入れた夫は…

離婚や慰謝料のことで心労が重なり倒れた夫でしたが、私がどれだけ気遣っても、不摂生を続けていた夫。今回の入院でいろいろと検査をすると、思わしくない数値がたくさん出たそうです。

 

倒れて初めて、夫は今までの私の支えを実感したようです。ずっと私が用意する食事に文句をつけていましたが、自分を気遣ってのことだとようやく気付いたと言います。「今まで何をしていたのだろう……自分が情けない……」と何度も嘆いていました。そして、自分にはやっぱり私しかいないと強く思ったようで、やり直したいと泣きついてきたのです。

 

愚行に気が付くのも、反省も、すべてが遅すぎた夫。もう何を言われても私の気持ちは変わりません。そもそも残りの人生を自由に過ごしたいと離婚を望んだのは夫のほう。大好きな不倫相手に貢いだ分、この先は不倫相手に自分の健康を気遣ってもらえばいいのです。私の意思は固いと観念したようで、ようやく夫は離婚を受け入れました。

 

その後、双方合意の上で、私たちは離婚に至り、私は慰謝料もしっかり受け取れることに。夫はお金がなくなったことで、不倫相手には逃げられてしまったようで、ひとりさみしく荒んだ生活を送っているようです。

 

一方、私は念願だった猫を飼い、穏やかな生活を手に入れました。娘も無事に社会人になり、今では立派に自立した生活を送っています。これからは、私も思い切り余生を自由に楽しみたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

大切にすべき家族を長年にわたり、裏切り続けていた夫。ずっと耐えてきた妻の気持ちを考えると胸が痛みます。家族の幸せ、娘の幸せのために、ひとりで苦しんできた分、残りの人生は存分に幸せになってほしいです。他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならないという言葉がありますが、本当にその通りですね。まして、家族を苦しめて自分の欲望のために生きるなどあってはなりません。夫には、今までの自分の言動を後悔し続けて、妻と娘の幸せを願って生きていってほしいですね。

 

 

【取材時期:2025年5月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

著者:ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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