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幼なじみ「あんたの旦那の子ども妊娠したから早く離婚して!」私「5年前に離婚済みだけど?」彼女に真実を告げた結果

昔から私に執着していた幼なじみ。私が地元を離れてからは疎遠になっていたのですが、ある日突然「あんたの旦那って、会社を経営してるの!?」と連絡が来たのです――そこから、驚きの出来事が始まりました。

いきなり夫の仕事を聞かれて、私はびっくり。彼女は実家に帰省した際に、同級生から私の夫のことを聞いたのだそう。

 

お茶を濁そうとすると、「なんで、いつもあんたばっかり! ふざけんじゃないわよ! 」と幼なじみは怒り出しました……。

 

 

幼なじみの理不尽な執着

「昔から、勉強も恋愛も就活も、全部私のほうが努力してたのに、なんでいつも最後に勝つのはあんたなのよ!」と一方的に責められた私。

 

私だって、努力なしにここまで来たわけではありません。幼なじみが「勉強するんだ~」と言って図書館で爆睡している間、私は自宅で必死に頑張っていたのです。

 

「どうせ、旦那の年収は、余裕で1,000万円超えてるんでしょ! 私はまだ結婚もできてないのに!」と叫び出した幼なじみをなんとか落ち着かせようとしましたが、何を言っても彼女はヒートアップするばかり。

 

結局、彼女は「最終的に勝つのは私なんだから! あんたなんかに負けてたまるもんですか!」と言って、一方的に電話を切ってしまったのです。

 

 

SNSで略奪を匂わせる幼なじみ

1週間後――。

 

私の現状をよく知る同級生から、幼なじみのSNSを見てほしいと連絡が来ました。言われたとおりに幼なじみのSNSをチェックすると、そこには幼なじみが私の夫と食事している写真が!

 

さらに幼なじみは「見せかけの幸せは終わり、真の勝者は私」「結婚って、心がつながってないと意味ないよね♡ 」など、いわゆる匂わせ投稿を繰り返していたのです。

 

彼女の最近の投稿について教えてくれた同級生は、「もはや略奪を隠す気もないよね……」とあきれ気味でした。「教えてくれてありがとうね」とお礼を言いましたが、私も内心あきれかえっていました。

 

 

 

さらに1カ月後――。

 

同級生に教えてもらってから、ちょこちょこ幼なじみのSNSをチェックしていた私。その日の朝、彼女は「妊娠したかも♡」「やっぱり本物の愛って、勝つんだよね♡」と投稿していました。

 

嫌な予感とは当たるもので、その日に幼なじみからメッセージが届いたのです。

 

「ついに、あんたの旦那と正式に結婚することになりましたぁ~!!」

 

思わず「は? 」と声が出てしまった私。幼なじみは「旦那をいきなり失うなんて、大ダメージだよね! ごめんね!」と言ってきたのです。

 

 

略奪成功に舞い上がった幼なじみの末路

「彼、あんたみたいな冷たい女じゃなくて、もっとやさしくて理解のある人とやり直したかったんだって」「私はついに社長夫人! そしてあんたは惨めな独身バツイチに転落! これで私の完全勝利ね! 」「すぐにでも入籍したいから、あんたは早く離婚しなさいw」と勝ち誇る幼なじみ。

 

「社長夫人の肩書きは、私のものになるのよ! 」

 

そう息巻く幼なじみに、私は真実を告げることにしました。

 

「5年前に離婚済だけど?」

「は?」

 

 

 

幼なじみに告げたとおり、私と夫はとっくの昔に離婚済み。離婚理由は、元夫の浮気癖でした。元夫は肩書きやステータスをちらつかせて、浮気ばかりしていたのです。

 

「ちょっと待って、彼、離婚したなんてひと言も言ってなかったんだけど!?」と焦り出した幼なじみ。おそらく、元夫はバツがついているのを知られたくなくて黙っていたのでしょう。プライドが高く、完璧な自分を演じたかったのかもしれません。あるいは、私の幼なじみが私に執着していることを知っていて、それを利用し、彼女の嫉妬心や競争心を煽ろうとしたのかもしれません。いずれにせよ、うそにうそを重ねた結果、真実を明かせなくなってしまったのでしょう。

 

「私との仲は冷え切ってるとか言ってなかった? それ、あの人の常套句だからね」「私が知ってるだけでも、元同僚や学生時代の後輩……そうそう、私の友だちにも手を出してたわね。本当に節操のない最低な男だったんだから」

 

「う、うそでしょ!? 私、あんたから奪うために彼に近づいたのに……!」と幼なじみ。私はそもそもその戦いには参加していないのです。

 

離婚するだいぶ前から、元夫に対して冷めきってしまっていた私。だから幼なじみが元夫と結婚しようが、子どもをつくろうが、私には関係のない話です。

 

「……でも! 彼、会社経営してるし! 私が社長夫人、つまり勝ち組になるのは確定よ!」と自信満々な幼なじみ。しかしその時点で、元夫はすでに経営陣から退いていたのです。プライドの高い彼は経営陣から退いた時点で、会社も辞めてしまっていたのです。

 

「そ、そんなわけないじゃない! 彼からちゃんと名刺だってもらったもん! 年収だって数千万あるって言ってたもん!」と反論してきた幼なじみに、私はさらなる事実を告げることに。

 

会社の倒産による負債と私への慰謝料の支払いで、多額の借金を抱えることになった元夫。私が雇った弁護士さんによると、現在は週4でアルバイトをしているそうです。まぁ、会社が順調だったときでさえ、元夫が1,000万なんて金額を稼いだことはありませんでしたが……。

 

「彼が話してたこと、全部うそだったってことじゃない!」「社長夫人になれると思ってたのに……この私がまんまと騙されるなんて……」と嘆く幼なじみ。そして、ハッと思い出したように、「どうしよう……あんな最低な男の子どもを妊娠しちゃったなんて……!」と言いました。

 

略奪狙いで元夫に近づいた幼なじみの自業自得ではありますが、これ以上、妊娠中の彼女に精神的なストレスを与えたくないと思った私。その場は「まずは、彼に事実を確認して……それから、どうするか2人で考えるべきよ」とだけ言って、やり取りを終えました。

 

その後――。

 


再び連絡をよこしてきた幼なじみによると、元夫は離婚済みであることも、バイト生活であることも、すべてあっさり認めたそう。そして、彼女が妊娠中であることを知ると、途端に行方をくらませたのだとか。幼なじみは「正式に結婚する」と言っていたものの、実際には籍を入れる前に彼が逃げたようでした。

 

「全部あんたのせいよ! どうにかしなさいよ!」と怒る幼なじみに、私ができたのは元夫の実家の住所を送ることだけでした。

 

幼なじみのSNSには、元夫への恨みつらみが連投されるようになっていきました。先日連絡をくれた同級生によると、幼なじみは未婚のまま出産し、赤ちゃんを抱えながら元夫を探し回っているそうです。彼女のご両親も、最初は戸惑いや反対の気持ちが強かったと聞いています。けれど、いざ赤ちゃんが生まれると、今ではすっかり目を細めて孫を溺愛しているのだとか。赤ちゃんが、少しでも穏やかな環境のなかで、愛情に包まれて育っていけることを願っています。そして私はいま、誰にも邪魔されない静かな日常を、大切に過ごしています。

 

【取材時期:2025年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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