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夫と義母「光熱費と食費が高い!嫁のくせにやり繰りが下手!」→私「本気出します」ある節約術に2人が動揺したワケ

「光熱費と食費が高すぎる! 嫁のくせにやり繰りが下手!」そう決めつける夫と義母に我慢の限界だった私。ある本気の節約術を実行することにしました。2人が青ざめたその理由とは……。

実際、家計に占めるムダな支出のほとんどは夫のものです。夫はエアコンやテレビ、電気、そしてゲームやパソコンまでいつもつけっぱなし。私が料理を作っても、「今日はそんな気分じゃない」と言って、結局、コンビニ弁当や出前で済ませてしまうのです。

 

さらには、スマホゲームに数万単位で課金し、動画配信サービス、いわゆるサブスクリプションも次々に登録……これでは私がいくら節約しても家計はラクになりません。

 

しかし、夫や義母は「もっと節約しろ!」「嫁らしく、家計管理をしっかりしなさい! 」と言ってくるばかりで……?

 

 

義母からのとんでもない節約の提案

その日も、私は電話で義母からお小言を言われていました。現状を説明しても、「全部あんたのせいよ! 嫁の分際でうちの息子を悪者にするんじゃない! 」と義母。

 

さらに義母は、「息子は仕事で疲れてるの! リラックスできる環境をつくることも妻の役目よ!」と言って、とんでもない提案をしてきたのです。

 

「息子は疲れると甘いものが食べたくなるから、今後はコンビニの出費を抑えるために手作りお菓子を常備してあげなさい」「息子がどんな気分でも対応できるように、和洋中いろんなおかずを作り置きすれば食費も節約できるわ!」「あとは、あんたが毎日おもしろい話でもして、息子がゲームで遊んだり動画を見たりする暇をなくせばいいのよ!」

 

それを聞いて、私は「えぇ……?」と思わず絶句してしまいました。そこまでしなければならないなんて……。

 

「どうせあんたの仕事なんて大したことないでしょ?」「小遣い稼ぎなんだから、家庭を優先しなさいよ!」とまで言われて、さすがの私もムッとしてしまいました。

 

 

 

その晩、義母から言われたことを話すと、夫は「……いや、母さんの言うことが正しいだろ?」と一言。そして、「共働きって言ったって、俺のほうが稼いでるし、お前が家事をするのは当然だ」「女の仕事なんて簡単な雑務程度だろ? もっと家のことを考えて節約に励めよ」と言ってきたのです。

 

私だって夫と同じようにフルタイムで働いています。残業時間は夫よりも多く、休日出勤まであるのに……ずいぶんと軽くみられたものです。

 

「……そんなこと言う前に、やるべきことがあるんじゃないの? エアコンつけっぱなし、ゲーム課金、コンビニや出前三昧、サブスク契約も山ほど……あなたの出費をまずは抑えてよ」と言うと、夫は逆ギレ。

 

「あれは俺のストレス発散なんだよ! お前みたいに適当な仕事してるやつと一緒にするな! 俺は責任ある立場なんだぞ!」

 

そして、「家計が苦しいのは、お前のやり方が悪いせいだ! 嫁なんだから、もっとちゃんとやり繰りしろよ!」と言う夫に、「わかったよ。本気出すから」そう言うと、「最初からやれよ!」と怒りながらリビングを出て行ってしまいました。

 

私の仕事のことまで馬鹿にしてきた夫と義母。誇りを持って働いていた私の堪忍袋の緒も、もう限界でした。怒りを堪えながら洗い物をしていると、私にとある徹底的な家計節約のアイデアがおりてきたのです……! 

 

 

逆転の発想から生まれた最強の節約術

2カ月後――。

 

「今日も家にいないなんて、いったいどこにいるんだ!」「メシはまだか!?」と、残業中の私に夫から連絡がありました。

 

「新しいプロジェクトで残業続きだって言ったでしょ?」と返しても、夫は「俺が仕事から帰って来たのに、毎日家は真っ暗! メシも何も用意していないなんてどういうつもりだ!」と怒るばかり。

 

「自分で作ったらいいじゃない」と返すと、「は?俺が?ふざけんなよ!」と夫は逆ギレ。

 

「『仕事、仕事』って……家のことはどうなってるんだ! 冷蔵庫は空っぽだし、風呂場は髪の毛だらけだし、トイレも汚いし! 俺が全部やらなきゃいけないんだぞ!」

 

実際、私は最近ほとんど家にいません。冷蔵庫が空なのも、風呂やトイレが汚れているのも、すべて夫が何もしていないからです。自分で汚したのなら、自分で掃除するのが筋です。

 

「家計の節約、本気出すんじゃなかったのかよ!」となおも怒り続ける夫に、「うん、本気出すよ♡」「私ね、家計のために仕事に全力を注ぐことにしたの!」と返しました。

 

「まずね、稼ぎを増やすために残業や休日出勤も積極的に引き受けてるのよ! それに先月から副業も始めたし!」「外で働いていれば、家にいないから光熱費が節約できるでしょ。仕事で遅くなれば夕食も簡素で済むし、ずっと会社にいるから無駄遣いする暇すらない……それが一番の節約なのよ!」

 

振り切った私の発言を聞いた夫は、「え?」と言ったきり、しばらく言葉を失っていました。

 

 

 

その後1時間ほどして、今度は義母から電話がかかってきました。おそらく、夫が泣きついたのでしょう。

 

「息子から聞いたわよ! 家事を放棄してるってどういうことなの!?」と義母。私は究極の節約について義母に説明しました。

 

「私なりに考えた結果、家にいる時間を極限まで減らして、その分働いて収入を増やすのが家計的にベストだと思ったんです! おかげで今月の光熱費は、先月よりかなり減りそうです!」「今までもできることはしてきたつもりだったんですけど、お義母さんたちはそれじゃダメだって言うから……ここまでやるしかないと思ったんです! おかげで昇給もしたし、副業も軌道に乗っているので、今年は夫より年収が高くなりそうです!」

 

そう伝えるとき、ふと口をついて出たのは、私の本音でした。


「……ってことは、お2人の理屈で言えば、今後は夫が家事をするってことになりますよね?」

 

義母は、しばらく黙り込んでいましたが、すぐに声を荒らげて言いました。「違うでしょ! 嫁が家にいなくてどうするの!?  普通に家でやり繰りすればいいのよ!」

 

私は義母に言いました。

「でもね、お義母さん。実は、もっとすごい、家計を立て直す『最強の節約術』、ついに見つけたんです」 
「……離婚です」

 

「り、離婚!?」と、途端に焦り出した義母。

 

おそらく、息子が何もできず、家の中が荒れ放題になっている様子を見て、ようやく危機感を抱いたのでしょう。このまま私と別れたら、家事も食事も誰にも頼れない。そんな未来を想像して、不安になったのかもしれません。

 

「だって、夫と暮らしているだけで、毎月数万円の無駄が出ていたんです。……それなら、もう答えは決まってますよね?」私は静かにそう告げました。すると、義母は焦った様子で言葉を返してきました。


「も、もしよかったら、私たちと同居してくれない……? 家事は私がするし、あなたは稼ぎたいだけ稼いでくればいいのよ!」義母の提案には、必死さがにじんでいました。

 

たしかに、同居すれば家事は全部やると言ってはいますが、お義母さん自身が外で働くつもりは、これっぽっちもなさそうです。

 

「同居は無理ですね。私はもう、“都合のいい嫁”をやるつもりはありませんから」「それに、浪費家で節約に協力的でもなければ、稼ぎを増やす努力もしない今の夫と、私が一緒にいる意味あります? やっぱり離婚しようと思います」と言った私を、なんとか引き留めようとする義母。

 

私は「仕事があるので失礼します」と言って、電話を切りました。

 

その後――。

 


私は夫に離婚を切り出しました。最初は渋っていた夫も、私1人の収入で十分暮らしていけること、そして彼がいることで家計にどれだけ無駄が生じていたかを、数字ではっきり示すと、黙って離婚に応じました。おそらく、「あなたが家計を圧迫していた最大の原因」という事実を突きつけられたことが効いたのでしょう。

 

元夫は実家に帰ったそうですが、浪費癖は直っていないようだと、元義実家の近くに住む友人から聞きました。

 

離婚後すぐに、私は東京本社への異動が決まりました。副業も順調で、経済的不安もなく、独身生活を謳歌しています。これが、私なりの「最強の節約術」。無駄な人間関係を削ぎ落とすだけで、心も家計も驚くほどスッキリするものだと感じています。これからは、自分のために、丁寧にお金と時間を使っていこうと思います。

 

【取材時期:2025年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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