面談で先生の言葉に絶句
娘が小学校に入学して1カ月ほどたったころ、担任の先生との個人面談がありました。
入学式で見た先生は穏やかな印象で、私は娘が学校でどのように過ごしているのか聞けることを楽しみにしていました。
そして、いよいよわが家の面談の時間に。教室に入り、先生にあいさつをして席に座ると、先生は開口一番、こう言ったのです。
「確認したいことがあるのですが……娘さん、髪の色が明るいですよね」
急な話題に驚きながらも、私は、娘が髪を染めていると思われているのだと気づきました。
「あの、娘の髪は地毛です。生まれつき明るい色なんです」
すると先生は一瞬驚いたような表情を見せ、「そうなのですか。お父さん譲りですか?」と、私の髪を見ながら尋ねました。
「いえ、夫ではなく義母に似たのだと思います。義母も若いころは赤みのある明るい髪だったと聞いています」と答えました。
けれど「おばあさま譲りと言われても、それだけではこちらでは確かめようがありませんね」と先生。
地毛だと説明したのに、まだ疑われているように感じ、私は戸惑いました。思わず、「娘の小さいころの写真をお見せしましょうか。ずっと同じ髪色なので」と伝えると、先生は「写真は加工することもできますから、それだけでは判断できません」と答えたのです。
その言葉を聞いた瞬間、私は言葉を失いました。地毛だと説明し、幼いころからの写真を見せると伝えても、信じてもらえないのだと感じたからです。
娘は何も悪いことをしていません。そもそも、地毛かどうかをここまで確認されなければならない理由も、私にはわかりませんでした。生まれつきの髪色について疑われ続けたことが、ただただ悲しかったです。
その後、面談では「娘さんはとても真面目です」「困っているお友だちがいると声をかけてくれます」と、娘の学校での様子を話してくれました。
本来なら、うれしい気持ちで聞けたはずの言葉です。けれど、地毛だと説明しても髪色を疑われたことが引っかかり、私は先生の言葉を素直に喜びきれませんでした。
確かに娘の髪色は明るく、お友だちと並ぶと目立つことがあります。けれど、これまで周囲の大人からは「きれいな髪色だね」と言われることはあっても、染めているのではないかと疑われたことはありませんでした。
帰宅後、私は夫に面談での出来事を話しました。夫も驚き、「もし娘が髪色のことで嫌な思いをするようなことがあったら、きちんと支えていこう」と言ってくれました。
娘の髪色は、娘が生まれ持ったものです。これから先、見た目だけで誤解されることがあるのかもしれません。それでも、娘が自分の髪を嫌いになってしまうことのないよう、私たちはそのままの娘を大切に見守っていきたいと思っています。
著者:山口花/30代女性/2017年生まれの女の子と、2021年生まれの男の子のママ。夫の地元で個性的な人たちに囲まれながら育児しつつ、教育系ライターとして活動中。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!