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いつもの待ち合わせ場所で迷子!?もう、ひとりの外出自体が危ういのか #母の認知症介護日記 191

「母の認知症介護日記」第191話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんのために、老人ホームと高齢者住宅を見学したワフウフさん姉妹。選ぶなら老人ホームにしようと姉妹で答えを出したのですが、いざ決断するとなると心が揺れてしまい、決めきれません……。あーちゃんにはこっそり探りを入れて、家を出て父と離れて暮らすことには否定的ではないことを確認済み。それでも、プライドの高いあーちゃんは、見学に行くと施設への入居は拒否するだろうとワフウフさんは思っています。施設の営業さんからは、1カ月だけ仮押さえをしておくと言われたので、それまでにどうするか答えを出さなくてはいけません……。

先日、初めてあーちゃんが通う糖尿病の病院に付き添った父。しかし、それ以来まったく姿を見せなくなりました。父が知りたいのはあーちゃんの認知症のことだからだと察したワフウフさん姉妹は、認知症の病院には現れるのではないかと思い、臨戦態勢で向かいましたが……結局、認知症の病院にも父は来ませんでした。でも、どうやらそれは単純に病院の場所がわからなかっただけのようで、診察後に薬の処方を待っていた薬局に父が現れました! 先生と話したいという父に、ワフウフさんは病院の場所を教えてあげたのですが、たどり着けなかった様子。あーちゃんのために施設を探していることがバレずに済み、ワフウフさん姉妹はホッとしていました。

 

施設入居の問題点…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

認知症の病院に行く前、実はあーちゃんと待ち合わせがうまくいかずに大慌てだった私たち姉妹。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは自分の居場所をうまく説明できず、探すのもひと苦労。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

結局、待ち合わせ場所からも駅からも、ずいぶん離れたところにいました。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

自分がいる場所もよくわかっていないため、話が進みません……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

もしかすると、あーちゃんは待ち合わせ場所自体がわからなくなっているのかも……。この出来事は、私たち姉妹にとって、施設について改めて考えさせられる出来事となりました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

でも、あーちゃんは自分のことを「しっかりしている」と思っているため、施設に入ると知ったらどう思うのか……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

家を出ること自体には抵抗はなさそうですが、土壇場で父と離れることを拒否する可能性も否定できません……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そして、もちろん父は施設のことを知ったら全力で阻止してくるでしょう……。

 

 

となると、父がいない隙に荷物を持ち出すしかなさそうです……。

 

 

父が薬局に現れた日。診察は無事に受けられたのですが、あーちゃんとの待ち合わせがうまくいかず、私たち姉妹は大慌て。あーちゃんは待ち合わせ場所に行こうと焦ったのか、だいぶ遠いところまで移動していました。電話をしていても自分がいる場所をうまく説明できないため、こちらも探すのが大変……。なんとか探し出せたものの、もうひとりで出かけること自体が危ういとしか思えず、改めて施設入居に向けて考えさせられる出来事となりました。

 

施設の見学を終え、あーちゃんには老人ホームがいいのではないかと姉妹では話していますが、本人が納得しないまま施設に入れるわけにはいきません。あーちゃんに家を出て姉の近くに住むことを提案すると、悪くない反応が返ってきますが、引っ越し先が施設だとわかったらどういう反応をするのか……。さらに、父と離れて暮らすのも、あーちゃんが土壇場で拒否するような気もしていて、私たちの心は揺れるばかりです。

 

そして、父のことも、施設入居を決めきれない理由の1つ。あーちゃんを施設に入れるなんて言ったら、反対されるのは目に見えています。それは、自分がもらうつもりでいるあーちゃんのお金が目減りするのが目に見えているから……。きっと、なんとか入居を阻止しようと邪魔してくると思います。それだけではなく、入居してからも施設に押しかけてきて連れ帰ろうとするかもしれません。それを考えると、施設に入居するなら父がいない隙に荷物を持ち出すしかなさそうですが、実行したら父はいったいどんな手を使ってくるのか……? 考えただけで気が重くなります。

 

--------------

あーちゃんの状態を考えると、施設の入居に向けてすぐにでも動き出してほしいと思ってしまいますが、本人が納得したうえで入居してほしいというワフウフさん姉妹の気持ちもよくわかります。施設に入居すれば安心というわけにはいかないかもしれませんが、少しずつでもあーちゃんにとって良い方向に環境が変わってほしいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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