突然の海外移住宣言
散々好き放題をし、父母に迷惑をかけてきた妹。ここ数週間帰宅しないと思っていたら突然、「最後のお別れよ~」と連絡してきました。「私、エリート夫をゲットしたの。有名大卒で大企業勤め♡ しかもこれから海外生活です。2週間前に入籍したよ。ちなみに私は天涯孤独ってことにしてあるから」
「はぁ!?」。この言い草に私はドン引き。
「お父さん借金あるんでしょ?」
「お母さんは要介護のお荷物」
「私はエリート夫と優雅に海外で暮らすから」
「勝手にしろよ」
「おまけにうだつの上がらない兄とかキモいし。美魔女ママとダンディパパがいる夫側に引かれたくない。それに、天涯孤独なんてかっこいいじゃん。同情も買える。だから二度と連絡してこないでね」。親や私のことをここまで侮辱する妹に、私もブチ切れました。「こっちだってお前なんかもう家族じゃない。どんなに困っても助けたりしないからな」と宣言すると、妹は高笑い。「私は勝ち組になったの。負け組家族なんて不要よ。さよなら~」
半年後…
このショッキングな出来事から半年後。なんと知らない番号から電話があったかと思えば、あの妹からでした。
「私さ、離婚してやったの。あのマザコン男、母親の言いなりだし、金持ちのくせにケチ臭いし」
どうやら早々に離婚して帰国したようですが、今さら何の用でしょう。
「お前がいなくなってから、すべてが順調でさ。悪の根源がいなくなってよかったって、家族皆で喜んでいるよ。どの面下げて連絡してきたんだ?」
すると妹は、いきなり猫なで声に。どうやら離婚して金も尽き、親戚を頼って私たちの居場所を探しているようです。
「いろいろあったけど、私たち血のつながった家族でしょう? 実家に帰ったら皆いなくて、家も売りに出ていて、心配しているのよ……。お兄ちゃんたちどこにいるの?」
さらに数週間後に!?
実は、妹が海外に行った後、母は手術を受けて立てるようになり、父も仕事を見つけ、借金も完済。さらに、私がこれまで重ねてきた投資がうまくいき、起業した結果、かなりの額の収入が定期的に入るように。私たちは古い実家を売却し、バリアフリーの高級タワマンに引っ越していたのです。
「私、家族孝行するから! 一緒に住まわせて……実は、借金が……」
どうやら妹は、ただ離婚したのではなく、有責離婚を言い渡されて慰謝料まで請求されている様子。しぶしぶ白状した話では、義実家のお金をくすねたり、カジノに入り浸ったりしていたということですから自業自得です。
私は冷たく言い放ちました。「お前は勝ち組、こっちは負け組なんだろ。絶縁もお前が望んだことだ」。
その後、私たちはもちろん、親戚も全員、妹の悪行を知っているため手を差し伸べませんでした。今は借金返済のため身を粉にして働いているようです。
一方、家族の問題も落ち着いたところで、私には久しぶりに彼女ができました。これからは、父母はもちろん自分の人生を大切にして、パートナーとともに、幸せを築いていきたいと思っています。
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妹の行動に対する怒りと失望、家族としての絆を断ち切らざるを得なかったことに対する思いは複雑でしょう。しかし、家族の問題が解決し、自分の幸せを追求できるようになってよかったですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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