73.7%が「ママが休む」と回答。では、パパは?

「誰が仕事を休んで看病するか?」というアンケートをとると、73.7%が「主にママ」と回答しました。「主にパパ」と回答したのは、わずか3.36%、「半々程度」は9.48%と、決して多いとは言えません。
この数字だけでも、負担の偏りは一目瞭然。家庭ごとの事情はあるにせよ、急な体調不良による休みの調整や看病は、ママに負担が集中している現実が見えてきました。
なぜ、ママばかりが仕事を休むのか?
アンケートで集めたママの声を見ると「職場の理解度」「働き方の違い」「無意識の性別役割意識」などによって「休むのはママ」というパターンが定着してしまっているケースが多いようです。
・ママのほうが休みやすいから、結局ママになる。
・私はパート勤務で仕事の比重が夫より低いため、家事育児が私メインになるのは仕方がない、と自分に言い聞かせている。
・母親がして当然といった空気がある。
また、中には以下のような意見も寄せられました。
「親戚に預けよう」と夫は言うけれど…
それぞれの両親も働いているので頼れず、体調不良のたびに私が仕事を休むことになります。夫は「休めないから親戚にお願いしよう」と言いますが、お迎えの準備も段取りも考えていません。それに、子どもが懐いていない親戚にお願いするわけにもいきません。どんどん減る有休に不満が募るばかりです。(ユーリさん)
周囲の助けを借りることは大切ですが、体調を崩している子どもを預ける相手選びは慎重にしたいもの。慣れていない親戚にいきなりお願いしても、子どもにとってはかえって不安を増すこともあるでしょう。
そんな相手に預けるわけにはいかず、最終的にママが折れて休む——そんな構図ができてしまっているのかもしれません。
同じ親!?と思ってしまう
子どもの体調が悪いと、私は子どもの様子が一分一秒気になり様子をずっと見ています。しかし夫は、ソファでゲームをしたりお菓子を食べたりしながらくつろいでいて、私からすると信じられません。同じ親として子を心配するレベルが違いすぎて、体調不良時は私がお世話をします。(三好さん)
ぐったりしている子どものそばを離れられない気持ち、わかりますよね。誰かに任せるより、自分で看たい――そう考えてしまうママも多いのではないでしょうか。
病児保育や地域の支援も視野に
そうはいっても、すべての家庭で完全な「半々の分担」が実現できるわけではありません。働き方や勤務形態、職場の風土、夫婦の考え方など、さまざまな要因によって、看病を担うのがママになりやすい家庭もあるでしょう。
けれども、「どうしていつも私ばかり?」という疑問を抱えたまま過ごすのは、精神的にもつらいもの。
もし家庭内だけでの対応が難しいときは、病児保育やファミリーサポートなど地域の支援を活用するのも一案です。「今日はどうしても休めない」という日に備えて、日ごろから情報を集めておくと、いざというときに助けになります。
また「誰が休むか」だけでなく、「どんなふうに対応していくか」を話し合うことで、お互いの理解が深まり、納得できる形に近づいていけるはず。「休む・休まない」の議論だけでなく「休めないなりにできること」を話し合い、納得できるカタチを見つけられるといいですね。
■調査概要調査
調査タイトル:「子どもの体調不良時の役割分担」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年3月12日(水)~3月19日(水)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方(326人)