遊ぶ約束をしてきた息子
学校から帰るなり、息子は「今日はAくんと遊ぶ!」と元気に言いました。ところが、待ち合わせの時間も場所も決めていなかったとのこと。
Aくんのお母さんの連絡先は知っていましたが、親しい間柄というわけではありません。
息子と相談したうえで、私からAくんのお母さんにメッセージで連絡を入れ、「遊ぶ約束はしたけれど、時間と場所を決めていなかったようです」と伝え、都合を伺いました。
返信にモヤモヤ…
すると、「1年生ならまだしも、2年生で子ども同士の約束に親の連絡はいらないと思います」との返信が。たしかにその考えも一理あり、うまく待ち合わせできなかったら、それも経験のひとつとも考えられます。
ただ、最後の一文にはひっかかるものがあり、モヤモヤしてしまいました。
「これ、息子の連絡先です」と、Aくんのメッセージアカウントが添付されていたのです。
私がお友だちとやりとりするの?
息子がスマホを持っていないことを知っているはずなのに、Aくんのアカウントを送ってきたお母さんに対し、「Aくんと私が直接メッセージのやりとりをするってこと!?」と複雑な気持ちに。
結局、Aくんのアカウントは登録せず、Aくんのお母さんに「◯時に◯◯公園で待っています」とだけ返信。やりとりはそれで終え、結果的に無事に2人は遊ぶことができました。
それでも、たとえわが子のものであっても、他人に連絡先を教えるのは慎重になるべきでは……という思いが残ったのでした。
その後、息子も少しずつ友だちとの約束がじょうずになり、私が介入することも減ってきました。ただ、遊びの内容や場所によっては危険を感じることもあり、まだまだ見守りが必要な場面もあります。
この出来事をきっかけに、「2年生とはいえ、まだ子ども。親はどこまで見守るべき?」と考えるようになりました。そんなとき、先輩ママから「自分の子を守れるのは自分しかいないよ」と言われ、ハッとした私。それ以来、息子がもう少し大きくなるまで、必要なときは見守り、安全について伝え続けることに決めました。
著者:富伊 凛/30代女性。2016年、2020年生まれの兄妹の母。仕事と育児の両立に苦戦し、離職を決意。都会暮らしに疲れ果て、地方移住をもくろむ。趣味はベランダ園芸。嫌いなものは、花につく悪い虫と、雨の日の電動チャリ走行。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)