幼稚園へのひどいクレーム
私の子どもが通う幼稚園では、毎年1回、園の評価に関するWebアンケートが実施されています。そのアンケート結果は園側でまとめられ、園からの回答を添えて全保護者に配布されます。しかし、そのアンケートは毎年のように大荒れでした。
特に目立っていたのが、常連のクレーマー保護者によるものと思われるコメントで、「来年は絶対に持ち上がりにせず、担任を替えてほしい」「特定の子ばかりに目立つ役をさせている」「〇〇組の担任は、気に入っている保護者にだけ積極的に話しかけ、それ以外にはそっけない」といった辛辣な内容が並んでいたのです。
クレームにはクラス名を明記されていたり、そのクラス特有の行事名が記載されていたりして、担任の先生が特定できてしまうあまりにひどい内容でした。私と仲の良いママ友は心配になり、「〇〇組の先生はとても良い方です。どうか守ってあげてください」と、園長先生に手紙を届けに行ったそうです。
その際、園長先生がうっかりそのアンケートを書いてる保護者が「Aさん」である、と名前を漏らしてしまったのだとか。匿名のアンケートではありましたが、普段からアンケートのクレームと同様の内容を保護者たちに話し、特定の先生に対して執拗に批判していたことから、Aさんであることは明白だったようです。
ほかの保護者の悪口も…
Aさんは送り迎えの場でも目立っていました。
「あそこのお母さん、全然おしゃれしないよね」「〇〇組の担任って若作りしすぎじゃない?」「あの子、小さいよね。親は太ってるのに」「小柄なお父さんって頼りなく見えるよね」など、誰が聞いても不快になるような発言を平気で口にしていました。
私も、他のママ友も何度もそのような発言を耳にし、その場に居合わせた保護者たちは困った表情を浮かべるばかりでした。
改善をお願いした結果
Aさんの子どもにも、チクチク言葉や、他の子に対する暴力的な言動が見られ、園でも何度か面談を重ねていたようです。また、他の保護者がAさんや旦那さんに対して直接意見し、保護者や先生への悪口、そして子どもの問題行動について改善を求めて伝えたこともあるのだとか。しかし、残念ながら親子ともに変化は見られませんでした。
Aさんにも仲の良いママさんはいたものの、「悪口を言う保護者」として広まり、次第に周囲から距離を置かれるように。その後は、多くの保護者があいさつを交わす程度の関係にとどめ、深い関わりを避けるようになったのでした。
同級生だった上の子は卒園を迎え、「やっと離れられる」と思ったのですが、下の子同士がまた同級生のため、まだしばらくモヤモヤした状況は続きそうです。
これからは、Aさんの言動に振り回されず、「こういう人もいるのだな」と反面教師として受け止め、程よい距離を保ちつつ付き合っていこうと思っています。
より良い幼稚園運営のために、気になった点は伝えるべきかもしれませんが、一方的なクレームになっては意味がないなと考えさせられた出来事でした。
著者:佐々木 しおり/30代女性。2018年と2022年生まれの男の子のママ。長男とKPOPの推し活中。自然に囲まれながらの育児を楽しんでいる。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)