家のポストに悪口びっしりの手紙が…
PTA役員のなかで仲良しの輪が広がり、私を含む7人のママたちとよくランチやカフェ、立ち話などを楽しんでいました。しかし、仲良くなって2年ほどたったある日、ポストに宛名も差出人の名前もない手紙が入っていました。なんだろう? と思いながら読んでみると、そこには「おまえは調子にのってる、うざい、消えろ!」と、便箋いっぱいに私にあてた悪口が書いてあるではありませんか! ほかにも、「出しゃばり、目立ちたがり屋、消えろ!」などひどい内容の悪口がぎっしり……。差出人の名前はありませんでしたが、普段からPTA役員会議で文字を書いていたこともあり、筆跡でAさんであることはすぐにわかりショックを受けました。そんな手紙をもらったのは初めてで、恐怖で震えたのを覚えています。
ひとりで抱え込むには耐えきれず、仲良くしていた役員グループのママ友Bさんに相談。するとBさんは手紙を見た途端、「なにこれ? こんな手紙をポストに入れるなんて性格悪すぎる! 言いたいことがあるなら直接言えばいいのに」と激怒。そのとき「私はひとりじゃなかった!」と思えて救われた気持ちになりました。
その後、Bさんは、ほかのママ友たちにもその事実を伝えたようで、みんな、なんとなくAさんを避けるように。それから3カ月ほどすぎたある日、避けられていることに気が付いたのか、Aさんが役員会のあとで、「どうしてみんな私を避けるの!?」と言い始めました。私は、「あの……。うちのポストに悪口を書いた手紙を入れたの、Aさんだよね?」と言うと、Aさんは驚いたような顔をし、「だって、あなたばかり目立ってるから!」と怒ったように言い放ったのです。どうやら、役員会やランチなど、さまざまな場面で私が目立って見えていたようで、それに嫉妬したそう。私は「あんな手紙をAさんからもらうなんて、すごく悲しかった」と伝えると、Aさんは我に返ったようで「ごめんなさい……。あなたがうらやましかったの……」と謝りはじめました。私は「もう仲良くしようとは思えないけど、謝ってくれてありがとう」と伝え、役員会を後にしました。
それからは、顔を合わせてもあいさつやちょっとした会話をする程度に。一緒にPTA役員をしていた他のママ友6人も、やはり私への悪口の手紙がきっかけで、Aさんとは付き合いが浅くなったそう。悪口を書いた代償に、Aさんは大切な友だちを失ったと言えるでしょう。
人を傷つけると自分に返ってくると聞いたことがありますが、本当にそうだなと感じました。なにか言いたいことがあるときは、コソコソせず、言葉選びに配慮して伝えることでわかってもらえることもあります。今回の一件を機に、悪口だけは絶対に言わないと誓いました。
著者:佐野ちか/30代・ライター。8歳の息子と4歳の娘を育てながら、週5回パートに出るワーママ。自分のしたいことも楽しむアクティブ系女子。真面目でやさしく研究熱心な息子と、ポジティブで明るくひょうきんな娘に癒やされる日々を送っている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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