そこには見たことのない血の塊が…
ある生理2日目。生理痛がひどく、家でゆっくりしていたときです。経血が出るような感覚があったのですが、いつもと異なる「ドロドロドロッ」と大きな物が一気に流れ出た感覚が。
すぐにトイレに向かい見てみると、ナプキンが吸いきれないぐらい大きな血の塊がありました。そのサイズは10cmくらい。
初めての産婦人科へ
初潮が始まって約10年間、経験したことのない生理に不安を感じた私は、まずネットで検索してみました。「大きい塊 生理」「塊 生理 病気」いくつかのワードを並べて検索すると、そこには「子宮腺筋症」や「子宮筋腫」といった文字が並んでいました。
さすがに不安を感じた私は、人生初の産婦人科へ。ロビーにはオルゴールの曲が流れており、おなかの大きな妊婦さんがたくさんいました。私の周りには夫婦2人で微笑みながらおなかの赤ちゃんにやさしく呼びかけている人たちや、重そうな荷物を持ってくれるパートナーさんに「ありがとう」と感謝を伝える妊婦さんなど。私には幸せそうな人ばかりに思えました。そのような人たちのなかに不安だらけの私がひとり……。そしてついに自分の番号が呼ばれました。
尿検査や血液検査、触診では大きな痛みなどもなく、無事終了。そして、意外にも検査結果では異常はありませんでした。医師曰く、「おそらく生活習慣の乱れやストレスによるものだろう」とのことで、大きな病気ではないということに私はとても安心しました。
そして、医師からは「今後また異変を感じたら、いつでも受診してね」と言ってもらえ、今大丈夫でも、今後また不安なことがあればいつでも相談しようと心に決めた瞬間でした。
不安を覚えたらすぐに受診をする
今回の経験を通して、生理は毎月の付き合いだからこそ、ちょっとでも異変があったらすぐに受診することが大切だなと感じました。受診前は産婦人科が少し怖かったですが、実際に行ってみると、産婦人科の空間はまったく怖くなく、むしろ妊婦さんや患者さんに配慮された心づかいが多くありました。
室内の温かみのある色味、リラックスできる音楽、プライバシーを守る匿名性など、初めてでも安心して診てもらえました。
毎月の生理に気を配っていたからこそ、私は異変に気付くことができたと思っています。今回は生活習慣やストレスが関係しており、改めて自分自身の生活を見直そうと考えさせられました。何が原因かはっきりさせるためにも、産婦人科を受診して本当によかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:黒木美沙/女性・主婦
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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