マムさんは、既婚者である大学時代の友人・ホシミさんとキクさんに愚痴をこぼしますが、ふたりが「子どもを持たない」選択をしたと聞き憤慨!
ホシミさんは、離婚して家を出て行った母親の日記を読み、長年自分の存在が母親を苦しめていたことを知り、産むことが怖くなったと告白。そんなホシミさんに、マムさんは「そんな理由で産まないなんて間違ってる!」と反論します。
キクさんは流産以来、妊娠自体が怖くなってしまい、ふたりとも「子どもは好きだけど持つつもりはない」と、マムさんにはっきり伝えます。
ようやく自分の間違いに気付いたマムさんですが、そんな矢先に再びマムさんのSNSが大炎上! 以前の投稿が拡散され、さらなる批判を招いてしまったのです。心配したキクさんとホシミさんは、急いでマムさんの家へ。
ひどいことを言っても変わらずやさしくしてくれる友人たちにマムさんは誠心誠意謝り、3人は和解することができました。
普通にして! と親から押し付けられた結果…?
ホシミさん・キクさんが帰宅したあとでひとりになったマムさんは、自身の幼少期を思い出します。
「みんなと同じにできない」ことを悩む娘に、マムさんの母親は激怒! 強い言葉で非難しながら、自分が考える「普通」をマムさんに押し付けてきたのです。
そんな母親の影響を受け、多数派でいることを重視するようになったマムさん。その結果、大切な友人を傷付け、夫からも呆れられてしまったことにマムさんは、「私はダメな人間。こんな私が母親なんて娘がかわいそう」と、自分自身を強く責めるのでした。
▼子どもは、親の言動や価値観から大きな影響を受けるもの。マムさんが友人たちに価値観を押し付けてしまったように、彼女自身もまた親からの価値観の押し付けに苦しんできたのかもしれませんね。
子育て中はついあれこれと口を出してしまいたくなる場面もありますが、忘れてはならないのは、子どもは親の所有物ではないということ。親とは異なる考えを持っていて当たり前ということを忘れずに、子どもと向き合いたいですね。
殴る・蹴るといった暴力行為は、身体的虐待に該当します。また、暴力でなくても、言葉で相手を心理的に傷つけたり、支配しようとしたりする行為も虐待にあたります。
親子関係に悩んだときは、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の番号「189(いちはやく)」(児童相談所虐待対応ダイヤル)を活用してください。匿名で相談することも可能です。大切な命を守るためにも、ひとりで抱え込まず、専門機関に頼りましょう。
尾持トモさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。