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「用なし」宣言され退職→突然、元職場の社長から電話が。何かと思っていたら…「助けてくれ!」

僕は以前、あるリゾートホテルチェーンで顧客管理やマーケティングなど運営業務を担当していました。日本のおもてなしを重視するホテルで、その点に惹かれ入社し、10年以上勤務。退職したのは15年目のころです。理由は、この直近で外資系企業に買収され経営陣が変わったことで、経営方針に違和感を抱くようになっていたから。しかし退職後、ある人物から電話がかかってきて……。

10年以上勤めたホテルを退職

僕は、日本のリゾートホテルチェーンで顧客管理やマーケティングなどの運営の仕事をしていました。勤めて15年目のある日、社長から、海外から派遣されてきたという日本人女性・A子さんを紹介されました。彼女は、僕の業務を引き継ぐと言います。最初は僕と一緒に業務をおこなうのかなと思っていましたが、どうやらそうではないよう。つまり僕は遠回しに「用なし」と言われてしまったのです。

 

彼女が海外からきたのも、直近でホテルが外資系企業に買収され、経営方針が変わったから。経営陣が変わってからもこのホテルらしさでお客様に楽しんでもらいたいと頑張っていた僕ですが、新しい経営方針には納得できない点も多くて……。

 

そんな中での出来事だったので、「自分のステップアップを見つめる機会かもな」とも思い、僕は退職を申し出ることに。しばらく業務をおこないながら引き継ぎのための資料を作り、A子さんに託して、10年以上務めたホテルを退職したのです。

 

退職した会社の社長から大量の着信

退職してからしばらく経ったある日……。妻から「ずっとスマホが鳴っているよ」と言われました。

 

「え?」と思い見てみると、電話の主は退職したホテルの社長。「何か忘れ物でもあったのかな……」と思い出てみると、社長は慌てた様子です。話を聞くと、ホテルのVIP顧客であった、とある商社の社長を怒らせてしまったとのこと。彼はいつもホテルを利用する際、奥様との思い出のお部屋を予約されていたのですが、なんとそれをホテル側が勝手に変更してしまい、怒ってしまったと言うのです。

 

僕が準備した引き継ぎ資料には、そのことはしっかり書いてあったはず。それなのに、A子さんはしっかり確認しなかったようでした。

 

社長は僕に謝罪の仲介を頼んできましたが、僕はすでに退職している身。それに、完全にホテル側のミスです。「こういったトラブルが起こらないように引き継ぎ資料を作ったんです。完全にそちら側のミスなので、そちらで対処してください」そう言って、僕は電話を切りました。

 

妻から驚きの提案

その日の夜、妻から「父の会社で一緒に働かないか」と提案されました。実は義父は、地域密着型に特化したホテルチェーンを経営していて、妻は義父と同じホテルで働いているのです。

 

どうしようかとも考えましたが、僕の経験が生かせるなら、と妻の言葉を受け止め、面接を受けることに。そしてありがたいことに採用され、フロントマネージャーとして働くことになりました。日々、お客様と接する中でうれしい言葉をかけられることもあり、やりがいを感じていました。

 

ホテルもお客様に満足していただくための施策をどんどん打ち出し、業績を伸ばしていました。

 

まさかの人物がホテルに現れ…

一方で、以前勤めていたホテルは業績が低迷。僕らがわかるほど、お客様からの口コミも低評価が目立つようになりました。僕が今働いているホテルに転職してきた元同僚も何人かいるほどです。彼らが口を揃えて言うのは、A子さんのことでした。無茶苦茶なやり方で、お客様も従業員も困ってしまっているそう。

 

そんな中、仕事中に見覚えのある人物が。それは、以前勤めていたホテルの社長とA子さんでした。彼らは僕に「戻ってきてくれないか」と言うのです。今、とてもいい環境で働いている中で、「前のホテルに戻る」なんて選択肢、僕にはもちろんありません。丁重にお断りしながら、古くからの顧客を大切にしなかったことや、経営判断の甘さについても伝えました。すると、彼らは肩を落として帰っていきました。

 

その後の僕たちは…

その後、元同僚から聞いた話では、立て直しのためにA子さんは部署異動を命じられたものの、納得できず退職したとのこと。今、彼女がどこでどんなことをしているのか、僕にはわかりません。

 

僕は今、たくさんのお客様が笑顔でホテルを楽しまれている姿を目にし、とても充実した日々を過ごしているなと感じています。義父にも働きを評価してもらい、妻とも「これからも一緒に頑張ろう」と、お互いを高め合っています!僕は今、たくさんのお客様が笑顔でホテルを楽しまれている姿を目にし、とても充実した日々を過ごしているなと感じています。義父にも働きを評価してもらい、妻とも「これからも一緒に頑張ろう」と、お互いを高め合っています!

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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