慌てた様子でレストランから駆け出した夫
今年の結婚記念日の出来事です。結婚記念日には毎年、リッチなディナーを楽しむのが私たち夫婦の恒例でした。今年もレストランを予約し、仕事終わりに待ち合わせた私たち。ただ、やってきた夫の姿はスーツなどのジャケットスタイルではなく……とてもカジュアルな服装。高級レストランだったため、「今日はカジュアルでいいの?」と私が尋ねると、「え? なんで?」と夫は不思議そうな顔をしています。
イヤな予感がして「今日、何の日で食事を予約したかわかる?」と聞くと、夫は数秒の沈黙ののち……「あっ……!」と目を見開きました。
夫は結婚記念日であることをすっかり忘れ、「私と食事をする」ことしか頭に入っていなかったようなのです。そして夫は慌てた様子で……「予約までもう少し時間あるよね!? 今から花買ってくる!」と、小走りで行ってしまいました。「プレゼントも何も用意していない!」と焦ったのでしょう。レストランで数十分ほど待ち、息を切らしながら戻ってきた夫の手には、花……ではなく、スーパーの袋が。そして差し出されたのはまさかのカットフルーツでした。
「ごめん! 花屋閉まってた!」と夫。焦りながらも「何かプレゼントを」と思ってくれたその気持ちに……思わず笑ってしまいました。
その後はレストランで楽しく食事をし、「来年は忘れないでね」と釘を刺しました(笑)。夫も「二度と忘れない!」と言ってくれ、スマホのカレンダーに結婚記念日は毎年アラームを設定していました。
翌日、夫は改めて花束をプレゼントしてくれました。これからも記憶に残るんだろうなと感じる、思い出深い出来事となりました。
著者:佐々木由美子/30代女性・最近マイホームを建てた2人の子どもを育てるアラサーママ。趣味はお菓子作り。
イラスト:ふー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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