結婚後、初めての父の日に贈ったプレゼント
結婚して初めて迎えた父の日。「いつもありがとう」の気持ちを込めて、夫と一緒に選んだTシャツを義父へプレゼントしました。当日、夫から手渡してもらうと、義父は「おお、ありがとう」と一言。私はこのとき、少し反応が薄いな……と感じたのを覚えています。
ところが数日後、夫の家族や親戚が集まってバーベキューをしたときのことでした。ふと、義弟が着ていたTシャツに目が留まりました。
見覚えのあるデザインに驚いて「それ、買ったの?」と聞くと、義弟は「このTシャツ? あんまり似合ってないよね。実は『これ、オトンが着ないから、あんた着る?』って、ちょっと前にオカンがくれたよ」と答えたのです。
別の家族に回された!?モヤモヤしたけれど…
……それは、まさに私たちがプレゼントしたTシャツでした。義母が、私たちの気持ちを込めた贈り物を「義父が着ないから」とだけ伝えて、義弟に回していたようです。
私たちが来るとわかっている集まりで、それを義弟が着ていることに何も思わない義母の無頓着さに、ただただ衝撃を受けた私。しかし、その場では何も言うことができず、胸がぎゅっと締めつけられる思いでした。
父の日にそのTシャツを渡したとき、義母も目の前で見ていたはずですが、もしかしたら義母は、それが私たちからのプレゼントだったこと自体をすっかり忘れていたのかもしれません。義父の「着ない」の一言を受けて、深く考えずに義弟に渡したのでしょう。
もちろん義母には悪気がなかったのかもしれませんが、一連の言動で、私たちの気持ちが軽く扱われたような気がして、胸が痛くなりました。同時に、事前に義父の好みなどをしっかりリサーチしきれていなかったことを反省……。
私にとっては“結婚して初めて贈った大事なプレゼント”だっただけに、悲しさや残念な気持ちでモヤモヤしてしまいましたが、その日から私は「これからは、形に残るものにこだわらなくてもいいかな」と思うようになりました。今ではお菓子やビールなど、気軽に楽しんでもらえる“消えもの”を選ぶようにしています。
この一件をきっかけに、「喜んでもらいたい」とどこか気負いすぎていた自分に気づき、良い嫁であろうと頑張るのをやめたことで、結果的に心が少しラクになれました。「誰かのために頑張りすぎず、自分の気持ちも大切にする」ことを最優先に、今は義実家と程よい距離感で接することを心がけています。
著者:山野 奈央/30代女性。2020年生まれの4歳の長男、2022年生まれの長女、2024年生まれの次男と夫の5人暮らし。2歳差育児に悩まされながらも、お気に入りのコーヒーマシンで淹れたコーヒーでやる気スイッチを入れている。育児休業を取得中の会社員で、副業でライターとしても活動中。家族で温泉旅行に行くことが好き。
イラスト:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)