大事な日に生理が重なってしまった
中学校生活も残すところ卒業式のみ。期待と不安とが入り混じる中、私は卒業式を心待ちにしていました。そんな卒業式の前日、生理が始まってしまいました。つまり、卒業式は生理2日目。生理がかぶるだけでも気落ちしてしまいましたが、経血量の多い生理2日目に卒業式がかぶってしまうなんて……。
長時間座っていなければならないですし、不安でいっぱいでした。
漏れは大丈夫だったけど…
卒業式当日。大きめのナプキンを付け、式に臨みました。
卒業証書授与のため1人ずつ名前を呼ばれ、校長先生から卒業証書が渡されます。卒業生が280名近くいたため、長い卒業式でした。
式中はドロッとした感覚が何回もあり、そのたびに漏れてしまっていないか不安に。座る位置をズラすなどして漏れないように気にしながら、自分の名前が呼ばれるのを待っていました。
そんな中、冷えからか、おなかが痛くなってきてしまったのです。
「マズい……」と思っていると、ちょうど自分が移動する順番に。経血漏れは気になるし、おなかは痛いし……でしたが、離席できる状況ではありません。とにかく「不自然に思われないように」と動くのに必死でした。
なんとか、痛みに耐えつつ卒業証書を受け取り、自分の席に戻ってきたときはホッとしました。
速攻で帰宅
そしてやっと式が終わり、最後のホームルーム。その後は卒業アルバムにメッセージを書き合い、友だちと会える最後の時間……だったものの、おなかが痛かった私は、速攻で帰宅しました。
友だちと最後に会える日でしたが、おなかが痛くてそれどころではなく……。正直、このときのことは今になっても心残りです。
経血漏れは不安だったものの、まさかそれ以外の部分でピンチに陥るとは思っていませんでした。この日、体育館はかなり冷えていて、冷えから生理痛がひどくなってしまったのかもしれません。生理の日はカイロなどを持っておき、体は冷やさないようにしようと感じた出来事でした。
著者:渡辺さあや/20代女性・管理栄養士を目指す大学生。これまで生理のことは気にせず生活してきたが、ある医師と出会い、自身の生理を見直すことになり現在に至る。
イラスト:マメ美
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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